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土佐犬と土佐闘犬が全く別の種類の犬である事を知って、驚かれる方は多い事でしょう。
しかし、土佐闘犬が本当は日本在来種の犬ではない事もご存知だったでしょうか?
■戦いのエリート
土佐闘犬はその名の通り、闘犬のために故意に誕生させられた戦士のなかの戦士です。
現代の四国・高知県において、人間の介入により誕生したその闘犬は、様々な屈強たる犬種の血を受け継いでいます。
それぞれどんな素晴らしい特質を継承したのか、考察していきたいと思います。
■オオカミと日本在来犬種が土台?
まず最初に出てきた土佐犬(四国犬とも呼ばれる)が用いられました。
土佐犬は四国在来種の犬に、狼を配合したのではないかといわれていますが、この犬種からは日本で生息するための適応力を受け継いでいると思われます。
また同じ日本の前田犬(加賀藩の狩猟用の犬)も用いられていますが、前田犬は躾の飲み込みが非常に早いという特質を持っていました。
■実は外国の血筋が濃い土佐闘犬
実は土佐闘犬はその容姿において、海外の洋犬の血を濃く受け継いでいると言えます。
主にオールド・イングリッシュ・マスティフは非常に逞しく、現代の土佐闘犬がジャパニーズ・マスティフと呼ばれているのも納得出来ます。
他にも「優しい巨人」と言われるグレート・デーンからも大型犬としての体型、また優れた持久力を受け継いでいます。
■中型犬のDNA
体型においては、あまり類似がみられないブルテリアですが、この犬種からは俊敏さと聡明さを継承しています。
さらにブルドックからは何を受け継いでいるのでしょうか?
この犬は暑さに弱い事、また犬種改良の際に体と顔の比率が大幅に変更された事から、帝王切開のみでの出産を余儀なくされているそうです。
何かと手のかかるブルドックですが、その闘争心や粘り強さなどのメンタル面が土佐闘犬にも色濃く反映されていると言えるでしょう。
そうそうたる犬種たちの良いとこ捕りの土佐闘犬、多くの方がその魅力に惹きつけられるのも無理もない事でしょう。