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「冷酷無比は昔の話、今はもっぱら忠義者」
石田三成については、以前は冷酷無比な男として描かれることが多かったのですが、
昨今は生真面目な忠義者として描かれている方が多くなっています。
今回はその流れに沿った2本と、冷酷な面をちょっとだけ出している1本のドラマをご紹介します。
1「黄金の日日」
石田三成の活躍をみたいなら、このドラマは絶対に見るべきです。
脚本家の三谷幸喜氏もファンだと公言する大河ドラマであり、主人公の親友として近藤正臣さんが演じる石田三成が登場します。
このドラマの中での石田三成は正義感が強く豊臣政権安定のために奔走する姿が上手く描かれています。
でも主従の関係より友情。
主人公のためなら秀吉だって騙そうとするのはちょっとやり過ぎ感もありますけど。
この作品では小野寺昭さんが演じる小西行長も良いですがやっぱり三成。
いわゆる関ヶ原の合戦の首謀者と言われている人たちがとても魅力的なんです。
個人的にお勧めは主人公が大名たちにルソン壺を売りつける回。
最近の大河ドラマと比べることができないくらい素晴らしい。
ともかく一度は見て欲しいお勧めのドラマです。
2「葵徳川三代」
こちらも大河ドラマ。徳川家康、秀忠、家光の3人が主人公ですので、石田三成が悪く描かれていると
思われる方もおられると思いますが、そんなことは全然ありません。
徳川方に偏ることなく中立的に描かれており、江守徹さんが演じる石田三成も融通は利かないが
豊臣家第一に考える忠臣として描かれています。
秀吉の死去から関ヶ原までが丁寧に描かれていますので、三成の苦悩がよくわかるドラマと言えるでしょう。
3「独眼竜正宗」
こちらにも石田三成は登場しますが、ハッキリ言って主役の伊達政宗の引き立て役な感じです。
この作品で三成を演じたのは奥田瑛二さん。
いろいろ策謀をする一方で、淀君とただならぬ仲のような感じを出す三成でした。