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日本を代表する名峰・富士山は、静岡県の東側から、山梨県の北側へと広がっています。
日本一の高さを誇るその山の裾野には、様々な自然の美しい姿が…
日本人なら一度は訪ねてみたい名所の数々をご紹介します。


【こんこんと湧き出る名水】
緑豊かな裾野には、水も豊かに溢れ出ています。
全国の中から決まる「平成の名水百選」では、山梨から四か所の名所が選ばれました。
秋の紅葉が美しい「御岳昇仙峡」、素晴らしい景観でありながら水遊びもできる「金峰山・瑞牆山源流」、
いくつもの滝が連なる「西沢渓谷」、そして、富士山麓に位置する「十日市場・夏狩湧水群」。
300年も地域の市民に愛され生活に密着した湧水で、水質が良く、鱒の養殖や、特産品である「水掛菜」の栽培が盛んに行われています。
また、昭和の「名水百選」に選ばれた富士山の伏流水を水源にする「忍野八海」は、国の天然記念物にも指定されています。

【ミステリアスな樹海】
富士山が噴火した際、噴き出した溶岩がその裾野に流れ、固まり、そして森林になったのが「青木ヶ原樹海」です。
国の指定天然記念物の日本最大の溶岩洞穴「西湖コウモリ穴」をスタートに、樹海で森林浴をするトレッキングコースがおすすめです。
樹海という名の由来は、山頂からその広い森林を見渡すと、風が吹いたときまるで海のように波打つように
見えたからだという一説があります。
鬱蒼と木々は生い茂っていますが、遊歩道がきちんと整備され、近隣にはキャンプ場もあり、「樹海」と言われて
抱くミステリアスな雰囲気は、実際に行ってみるとあまり感じないかもしれません。
その代わり、青木ヶ原の森林と、湖、そして富士山が織りなす美しい景観を、ぜひ風や緑の匂いとともに感じてください。

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