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消防士は階級の名称だった。
東京だけ東京消防庁?
みんなが知らない消防の基礎知識!


▪️消防の正式名称と階級名

消防士と呼ばれる職業の正式名称は消防吏員(りいん)といいます。
消防士というのは階級の名前であり職業名ではないのです。
一番下の階級が消防士、次が消防副士長、消防士長、消防司令補、消防司令と上がっていき、
最終的に最も上の階級は東京の場合は消防総監、他の自治体は消防長となります。
東京だけが消防総監という名称を使っていますが、他の自治体の消防長と上下関係はありません。

▪️東京消防庁と他の自治体の消防組織の違い

東京と他の自治体での消防の違いは、東京だけが唯一都道府県単位の組織なのです。
港区も千代田区も江戸川区、武蔵野市、八王子市、そして小笠原諸島など東京にある市町村は
全て東京消防庁の管轄となっており、名称は東京消防庁となっています。
アメリカ最大規模のニューヨーク市消防局の職員は1万1千で、東京は1万8千人と世界最大の規模を誇っています。

他の自治体の消防組織では、例えば神奈川県ならば横浜市消防局や川崎市消防局、鎌倉市消防本部、
箱根町消防本部などの市町村単位が基本となります。
しかし最近では消防の広域化が進み、湯河原消防本部が真鶴町を一緒に管轄し、山北町や南足柄市、
開成町などを統括していた足柄消防組合が小田原市消防本部と合併しました。
名称は小田原市消防本部のままとなっています。

警察は全て都道府県単位となっており、神奈川では神奈川県警、千葉は千葉県警、埼玉は埼玉県警や熊本県警、
沖縄県警となっています。
警察も東京だけが警視庁という他の自治体とは違う名称になっています。
全国の消防を統括する国の組織が総務省消防庁。
警察を統括するのが警察庁です。
主にこの国の組織が、法律を作成したり犯罪や火災の統計を出します。

▪️消防の規範と業務

消防も警察も含め、公務員の全ては大原則の憲法に従い、全国共通の法律、政令、省令、
そして自治体ごとが定めることができる条例という順で、決められたルールのもと行動をしています。
消防吏員の消火の方法、救助方法、人員配置、装備など全てこのルールに基づいているのです。
これらは消防法の中にある消防組織法に明記されています。
そして消防業務の中には、消火・救急、救助など現場活動や119番通報を受ける指令課員から
火災予防業務などを行う日勤業務があります。

このように世間一般で多くの人に認知されている消防士とう職業といえども、
実に知らないことが多い世界なのです。

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