[正しい敬語の使い方講座]TOPへ
スポンサードリンク
立場によって使う敬語が違うからこそ使い分けは難しいですよね。
尊敬語と謙譲語、2つの敬語の混在が多発する原因はどちらも相手を
立てるための敬語だから混乱してミックスするケースが最も多いです。
→尊敬語は相手の行為を立てる時
→謙譲語は自分か第三者の行為を低くして相手を立てる時
普段からこの違いをしっかりと把握しておくことが重要ですが、
ある程度、間違いパターンを覚えておくことで混在を防げます。
◾︎よくある尊敬語と謙譲語の混在パターンはコレ!
1. 伺ってください→お聞きください
2. ございますか?→いらっしゃいますか?
3. どういたしますか?→どうなさいますか?
この3パターンは、どのように混在して間違いになっているのかを見て行きましょう。
「1. 伺ってください→お聞きください」
相手の行為を表現する時に「伺う」という単語は使いません。
「伺う」というのは、自分の行為か第三者の行為を表すために使う単語ですから謙譲語になります。
相手の行為を立てるために使うのならば尊敬語の「お聞きください」という表現が正解です。
「2. ございますか?→いらっしゃいますか?」
「ございます」は「ある」を丁寧語にしたものなので、
そもそも人に対して使う敬語ではありません。
この場合は、相手に対して尋ねているのですから、
使うのは尊敬語になり「いらっしゃいますか?」が正解です。
「3. どういたしますか?→どうなさいますか?」
「どういたしますか?」の「いたす」は
自分か第三者の行為を表す時に使う謙譲語です。
それに対して、「どうなさいますか?」の「なさる」は
相手の行為に対して使う尊敬語であり、この場合は
相手に尋ねているので、尊敬語の「どうなさいますか?」が正解です。