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滋賀が誇る古刹「延暦寺」。
平成6年にはその1200年の歴史と伝統が評価され、お隣で縁深い、
京都の文化財の一部として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
【天台宗の本山】
滋賀県大津市にある延暦寺は、標高約850mの比叡山全体を境内とするお寺です。
500ヘクタールの境内の中には約150の堂塔が点在しており、その総称を「延暦寺」と言います。
実は、延暦寺と名の付く建造物があるわけではありません。
平安時代の始めに、最澄によって開かれた天台宗の本山寺院で、
住職は「天台座主」と呼ばれ、天台宗に連なるすべての寺院を統括しています。
【根本中堂・東塔】
比叡山は「東塔」「西塔」「横川」の三つの区画に分けられており、
東側「東塔」の中心となる仏堂「根本中堂」は、比叡山の中で最も大きな仏堂で、
ご本尊の薬師如来が鎮座する延暦寺の総本堂になっています。
その薬師如来の前には、「不滅の法灯」があり、ご本尊を1200年ものあいだ照らし続けています。
昭和に入ってから建てられた「阿弥陀堂」には見事な庭と「水琴窟」があり、
耳を澄ますと地中から何とも言えない、琵琶の弦をつま弾いたような音が聞こえます。
【修行体験もできる・西塔】
「西塔」の中心となる仏堂は「転法輪堂」です。ご本尊の釈迦如来にちなみ、
「釈迦堂」の名でも知られています。
延暦寺の中に現存するすべての建築物のなかで、一番古く、国の重要文化財に指定されています。
また、一般人でも修行の体験ができる「居土林研修道場」も西塔にあります。
座禅や写経などの短時間のものから、一泊二日の本格的な修行まで体験できます。
【遣唐使船がモデルのお堂・横川】
横川の本堂「横川中堂」は、ご本尊に聖観音菩薩を祀っており、建物自体は遣唐使船をモデルにしています。
「舞台造り」のこのお堂は、山の中に船が浮いているように見えるのが特徴です。
横川には他にも、「おみくじ」を考え出したと言われる慈恵大師の住居跡である
「元帥師堂」またの名を「四季講堂」があります。