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広大な土地と個性ある文化が根付いている九州。
そこには様々な歴史を物語る場所があります。
【神話の時代にまでさかのぼる】
日本の初代天皇の神武天皇の父である神話の神様を祀った岩壁に建つ宮崎県の「鵜戸神宮」。
武運の神として、平安、鎌倉時代のすべての武家から信仰を集めていた
八幡神を祀る日本三大八幡宮の一つ、大分県の「宇佐神宮」。
菅原道真公が都から追い出され、そして生涯の幕を閉じた福岡県の「大宰府」など、
神話から平安時代にまつわる場所もたくさんあります。
【日本三名城の一つ】
愛知県の名古屋城、兵庫県の姫路城に並ぶ、日本三名城の一つとて有名なのが
熊本県の通称「銀杏城」こと「熊本城」です。
安土桃山時代から江戸時代に掛けて、豊臣秀吉に重宝されていた武将・加藤清正が
この城を築き、その後、細川氏が居住するようになりました。
何度も改築が行われ、明治から昭和に掛けて多くが焼失しましたが、
細かな復元作業により、江戸時代の景色を今も残しています。
【開国の港町に残る美しい洋館群】
港町長崎には、江戸時代から様々な商船が出入りし、日本へ海外の品々だけでなく、文化も取り入れていました。
その名残として残っているのが、美しい洋館や庭園たちです。
国の重要文化財に指定されている長崎最大の白亜の石造りの洋館「旧オルト邸」は、
イギリスの貿易商ウィリアム・オルト氏が建てた邸宅で、慶応元年に建てられました。
また、平屋で日本家屋特徴も融合しているように見える「旧リンガー邸」も同じ地区にあります。
江戸時代に長崎の産業の発展に貢献したフレデリック・リンガー氏の邸宅は、
開放的な庭から海を望むことができ、その景色を眺めれば、
かつての開国の町の面影に思いを馳せることが出来ることでしょう。