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インフルエンザとひとくちに言いますが、実は様々な種類が存在しています。
その特徴から大きくA型、B型、C型の3種類に分類されます。
それぞれの型のインフルエンザに感染したとき、症状や治療法も異なってきます。


ではどのような違いがあるのでしょうか?

■インフルエンザの基礎

インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種です。
インフルエンザウイルスとひとまとめにしていますが、実際には
少しずつ異なる特徴をもつ亜型がたくさん存在します。
これらを分類する際にはインフルエンザウイルスの表面にある2個のタンパク質
(ヘマグルチニン(HA)、ノイラミニダーゼ(NA))の形状の組み合わせが利用され、
H(数字)N(数字)と言う具合に表記されます。
この2個のタンパク質で分類するのは、その形が感染に重要な役割を持つためです。

■A、B、C型の違い

まずA型は、世界的な大流行を起こし、問題となっている
新型インフルエンザ(H1N1)や鳥インフルエンザもA型の仲間です。
3つの型の中でもっとも種類が多くヒト以外に、トリ、ブタ、ウマにも感染することがわかっています。
A型インフルエンザウイルスのHAには16種類、NAには9種類あり、
この組み合わせにより144種類の亜型が報告されています。
現在、よく流行するのはN1H1(Aソ連型)やH2N3(A香港型)ですが、
絶えず変化を続けており世界的な流行になり得ます。

B型は、A型とは異なりヒトにのみ感染します。
最近は2年に一度の頻度で流行する傾向があるようです。
一般にA型よりも症状が軽いと言われますが、脳症など重篤な合併症を起こすこともあるので注意が必要です。

みなさんの中にはA型B型は聞いたことがあるけれど、C型はあまり聞き慣れないという人も多いかもしれません。
C型は、あまり感染力が強くなく、流行しづらいためです。
小さいお子さんは感染することがあるのですが、大人は万が一感染しても
風邪程度の症状しか認められないこともあります。

このようにインフルエンザはその年によって流行する型が異なるので、
その都度予防接種を打つ必要があるのです。
また、基本的には流行のシーズン中に1度感染すれば免疫ができるため、
そのシーズンはもうかかることはあまりありません。
しかし、A、B両方が流行する年では、A型にかかってもB型の免疫はできないため、
2回かかるという事態になることも。
予防接種ではその年度に流行する可能性のある複数のインフルエンザウイルスに
効果を持つワクチンを接種できるので、上手に活用したいものです。

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