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「イスラエルとかパレスチナとかアラブとかって一体なんなの?結局のところよくわからない…。」
そんなあなたはまず、日本から遠く離れた中東の地の歴史を振り返りながら
用語を整理し、簡単に理解してみませんか?
イスラエルという国を理解するためには、その建国までに至る歴史を知る必要があります。
順を追ってみていきましょう。
イスラエルについて語るにはまずユダヤ教の興りから語らなくてはなりません。
ユダヤ教は紀元前1280年頃出エジプトの際に預言者モーゼが授かった神の言葉により興ります。
旧約聖書にこの時のエピソードが語られています。
エジプトのヘブライ人奴隷たちを率いてモーゼが向かったのは「約束の地」と呼ばれる今のイスラエルです。
試練を乗り越え、約束の地へたどり着いたヘブライ人たちはそこでしばしの定住生活を送ることになります。
しかし、紀元前1020年頃にできたヘブライ王国を経て、イスラエル王国とユダ王国に分裂したヘブライ人たちは、
587年のバビロン捕囚によりユダ王国が滅ぼされ、再び隷属の民となってしまします。
この時の経験がたとえ一つの国に集うことが無くても同じ神を崇拝するユダヤの民という
強い同朋意識を持つきっかけとなり、今のユダヤ教の在り方にまで受け継がれています。
その後、ユダ王国の人々はバビロニアから解放されイスラエルの地に帰還しますが、また長い歴史の中で
他国の占領や弾圧によりイスラエルを追われ、少しずつ世界中に散り散りになって行ってしまいます。
世界中に散ったユダヤ人たちにとって一つの転換期となるのが第一次世界大戦です。
イギリスがバルフォア宣言によりユダヤ人のイスラエルへ帰還への運動であるシオニズム運動を支持したことにより
第一次世界大戦後、一部のユダヤ人がイスラエル(当時はパレスチナの一部)に帰還し、
アメリカ主導で国連の支持を受け、イスラエルを建国します。
しかし、その当時イスラエルを含むパレスチナでは既にアラブ人が何百年も定住しており、
ユダヤ人の帰還は彼らの反発を招くことになります。
これが現在のイスラエル・パレスチナ問題の発端となり現在まで問題の解決には至っていません。
以上がイスラエル建国に至るまでの大まかな流れになります。
これが分かっているだけでも現在の中東問題が非常にわかりやすくなります。
イスラエルはユダヤ教徒にとって常に「約束の地」であり続け、
数千年の時を経てようやく建国することができた国家なのですね。