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2013年、ついにリニアの試験車両(プロトタイプ)が公開されました。
その名をL0系といい、実用型リニア新幹線の第一号を意味しています。
ちょうど、1964年に登場した初代新幹線車両が、のちに0系と呼ばれるようになったように。
リニアの車両は全体的にくさび形をしており、空気抵抗や騒音の低減のため、
先頭車両がとくにとがった形状となっています。
・現行の新幹線よりちょっと小さい。
L0系の座席配置は、横に2+2列と、幅が小さくなります。
営業開始時には、東海道新幹線と同じ16両編成での運転を計画しており、合計1000名の輸送力となります。
定員1323名で座席が横に2+3列の700系と比べて、25%ほど減少することになります。
四角い断面で、座席の上にも荷物棚を設置できる設計です。
・リニアは自動運転!
コントロールセンターで集中的に運転が管理され、現行の新幹線のように
運転士がマスコンを操作することはありません。
ただし、安全や非常時対応のために、運転士は同乗することになっています。
・リニアでも東海道新幹線の外観イメージを。
カラーリングは、東海道新幹線から引き継いで、白地に青い線を走らせたデザインとなる予定です。
JR東海では、白い面積を増やして軽やかな印象を強くしたいとしています。
・「車窓の景色」は存在しない!?
L0系車両を見ると、青いストライプの中に、小さな窓が並んでいるのが分かります。
しかしリニア中央新幹線では、車両が走行することで発生する電磁波が外に漏れないようにするためと、
どんな天候でも問題なく運行できるようにするために、トンネル以外の部分も含めて、
完全にシェルターで覆うことが計画されています。
つまり筒の中を1時間ほど走ることになります。
つまり、沿線の景色はほとんど見ることができない可能性が高くなります。
・旅を楽しむなら東海道新幹線で・・・。
ただ最近の新幹線に乗ると、特に日差しが眩しいわけでなくとも、窓のシェードを下ろす乗客が多く見られます。
もはや長距離の旅行に魅力を感じない人が増えている証拠なのでしょうか。
初代のぞみ号だった300系新幹線と比べても、現在のN700系では窓の面積が格段に小さくなっています。
突き詰めると、高速移動には窓が必要ないということになるのかもしれませんが、
シェルターに関する意見は、車窓の景色を楽しみたい派と、そうでなくても良い派に分かれる結果となるでしょう。