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「我を毘沙門天と思え」。自らを生まれ変わりと信じるほど、
上杉謙信が傾倒していた毘沙門天って一体どんな人?その正体に迫る!
■毘沙門天ってどんな人?
毘沙門天は武神、つまり戦いや武道の神様です。
そのルーツは古代インド神話のクベラが仏法に取り入れられた事にあります。
仏教では仏法を守護する四天王として北方をつかさどっており、
福や財をもたらす神様としても知られています。
毘沙門天の名前は多聞天とも訳されるので、その様に呼ばれることもあるそうです。
また、七福神のメンバーとしても有名で、彼らの中では唯一厳しい顔をし、
鎧に身を包んだ勇ましい姿で描かれています。
信じれば愛敬や長命の福などの十種の福をもたらしてくれるとされています。
■どんな姿をしているの?
頭には三面立てで、正面から見ると翼を広げた鳥のように見える冠、
体には魔を寄せ付けないための甲冑を見にまとい、
左手には塔、右手には宝棒を持っているとされています。
しかし、左手は腰にあて、右手にはげきと言われる
古代中国の武器を持っているという姿もあるそうです。
色々とつかさどっている神様なので、どちらが一般的などはないのでしょう。
信仰する内容での違いが出ているのかもしれませんね。
■天邪鬼の語源は毘沙門天にあり?
ひねくれた言動をする人に対していう「天邪鬼」。
この言葉と毘沙門天が関係しているってご存知でしたか?
毘沙門天を含む四天王はよく見ると足で悪鬼を踏んでいます。
これが言葉の元になった天邪鬼です。
仏教を信仰する人たちや、教えを守ろうとする人々に害をもたらすとされています。
人の心を探り、その意志に逆らうような行動をとる所から、
転じてその様な人の事を天邪鬼と呼ぶようになりました。
また、それだけでなく、天邪鬼のモデルは毘沙門天の鎧の腹部にある鬼面だという説もあり、
この事からも、毘沙門天が他の神様より天邪鬼と関係が深い事がわかります。