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昨今、インフレやインフレターゲットという言葉をよく耳にします。
長い間、日本はデフレの状態でした。
物価の価値が下がり紙幣の価値が上がっていたわけです。
対して、政府は物価の価値を上げ貨幣の価値を下げようとしています。つまり、インフレにしようと画策しているわけです。その目標値としてどれだけ物価価値を上げるのか、インフレターゲットが設定されました。
そのインフレが急激に進むとハイパーインフレとなります。
通常のインフレ率は数パーセントですが、ハイパーインフレでは100パーセントを軽く超えるパーセンテージです。
なぜこのようなことがおきるのでしょうか?
元々、お金というものは紙切れでしかありません。そこに価値があるのは国が保障しているからです。つまり、その国への信頼で成り立っているわけです。その国への信頼が無くなればお金の価値は下がります。
日本円100円で買えていたものが1000円、10000円出さないと買えない状況におちいるのです。
このハイパーインフレはデフォルトを引き起こす大きな要因となります。
近年の例で有名なのはアルゼンチンです。少し、この国を掘り下げましょう。
アルゼンチンは南アメリカ南部に位置しタンゴやサッカーなどで有名です。日本との外交関係樹立から1998年には100周年を迎えています。このアルゼンチンは二度起きてしまった世界大戦に関わってないこともあり、それまでは比較的裕福な国でした。
しかし、1960年頃からの産業構造転換の失敗やオイルショック、フォークランド戦争などにより経済は低迷。1988年頃からハイパーインフレが起きました。1年間で物価価値は50倍(年率5000パーセント)になりました。単純に日本で考えれば100円のジュースが5000円になってしまった訳です。
これが、その後のデノミ、デフォルトへとつながっていくことになります。