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社会人になり久しぶりに運動をする。学生時代とは全く違い体は重く息はすぐに切れてしまう。
思うように動けず自分の体力低下に年を取ってしまったと残念がる。
こんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょう。
そして多くの人が年を取ったから筋肉痛が2、3日後に来るとか、すぐに筋肉痛が来た人に対し「若いね」と言ったりする場面を見かけることは多いはずです。しかし実は筋肉痛の発生スピードと年齢は関係がないのです。
●なぜ年を取ると筋肉痛が遅く来ると思うのか
まず大前提として筋肉自体には老化というものはありません。筋肉は等しく強い力を発揮するのです。幼児や高齢者は筋肉の量が単に少ないので力が弱いのです。高齢者でも筋力トレーニングを徹底的に行なっていれば若者よりも遥かに強い力を持つことは珍しくありません。それなのに何故年とともに筋肉痛の現れが遅くなると世間一般では思われているのでしょうか。
筋肉痛とは筋肉が傷つきその修復過程で炎症が起き痛くなるのが主な原因と言われています。つまり筋肉に強い負荷を与えれば与えるほど筋肉は多く傷つき、たくさん回復しないといけないのです。若者は体力があり体をたくさん動かすことができ、強い強度で運動できます。すぐさま大量の筋肉を修復しなければならず、すぐに回復段階の炎症が起こるのです。つまり筋肉痛がすぐ来るのです。
一方、年を取ると心肺機能は落ち長い間運動を継続することが難しくなってしまいます。また筋肉も落ちているので強い強度では動けないのです。つまりあまり筋肉が傷つかないのでゆっくり筋肉は回復するので回復過程で起こる炎症もゆっくりと起こってくるのです。それが筋肉痛が2、3日後に現れてくるという原因なのです。つまり行った運動の強度によって現れてくる筋肉のスピードが変わってくるのです。それは年を取ろうとも日々運動し体を鍛えていれば高い強度の運動ができ、筋肉痛も早く来るということです。若者でも運動習慣が全くなければ強い強度の運動を行えないので筋肉の損傷が少なくなり、筋肉痛の発生が2、3日後にくることもあるのです。