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味噌煮込みうどんや手羽先など名古屋発祥のグルメは数多くあります。

ある時から「名古屋メシ」として、これらの個性的なメニューが注目され、

今では全国に知られるようになったメニューも少なくありません。


中でも「一度食べてみたい」「また食べたい」と人気の名古屋メシが「ひつまぶし」です。

一見、ウナ重やウナ丼の上に乗っているウナギが細かく刻んであるだけに見える「ひつまぶし」ですが、その人気の理由を探ってみましょう。

■ひつまぶしは出前から生まれた
昔も今も、日本人にとってウナギはご馳走のうちのひとつです。名古屋は昔からウナギの消費量が多い地域で、今の名古屋市中心部には「蒲焼町」という町名があったほどでした。
また、昔はお店で食べ人と同じくらい、出前も多かったと言います。
明治時代、名古屋のとあるウナギ屋さんは大繁盛しており、余りの忙しさに出前の行き帰りで器が割れてしまうことが良くあったそうです。
そこで割れない器を考えたところ、木製のおひつに替えるアイディアを出したのが、このウナギ屋さんの女中さんでした。

当時の出前は何人前も運ぶのが普通だったので、一度に5~6人前を盛り付けることが出来る大きめのおひつを使っていたそうです。
しかし、通常のウナ丼のスタイルでは、お客さんが取り分けるときにご飯とウナギのバランスが悪くなってしまい、苦情が来るようになりました。
そこで、器をおひつに替えることを考えた女中さんが「ウナギを細かく切ってご飯に乗せれば、ご飯が余ることがなくなのでは」と、更にアイディアを出しました。
細かくウナギを切ってご飯に混ぜる食べ方は大好評。すぐにこのお店の名物となり、今のひつまぶしの形になったということです。

■個性的な食べ方が大人気!!
ウナギが細かく刻んであることでご飯と良く馴染み、ウナ丼とはまた違った味わいを楽しめるのがひつまぶしですが、そこに薬味やダシを加えることで、更に違った味わいが楽しめるのも大きな特徴です。
通常、一人前のひつまぶしは茶碗で4杯分あります。これを、一杯目はそのままで戴き、二杯目は海苔とネギ、山葵を加えて戴きます。そして三杯目は薬味を入れ、さらにダシを注いでお茶漬け風に戴きます。
そして最後の4杯目は好きな食べ方で戴く、というのがひつまぶしの食べ方ですが、ウナギの美味しさはもちろん、この食べ方こそが人気の理由です。
ダシ茶漬けを好む人も多いのですが、意外に二番目の薬味を加えて食べるのが好き、という意見も多く聞かれます。

■本場名古屋で是非、ひつまぶしを
愛知県はウナギの養殖において、全国でもトップクラスの出荷量を誇っています。
ウナギが盛んに食べられていたからこそ生まれたひつまぶし、是非本場の名古屋で一度食べてみたいものです。

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