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一般の検診を受けるとほぼ検尿をする必要がなります。
では、なんのために、検尿をするのでしょうか。
尿は水分と体の老廃物でできています。
この老廃物の量や種類は体内の健康状態や代謝をよく反映するので、尿に何が含まれているかを調べる事によって、
健康状態、特に検診では自覚症状のない病気がないかを知るきっかけとなります。
また、老廃物だけではなく、水分量からも体の状態を知る事ができます。
尿の水分は腎臓で血液から濾しとられるのですが、この超しとる量が多すぎると腎臓の病気を疑う事になります。
ただ、検尿に提出する尿量はほんの少しなので、尿量を知る事はできないのではないかと思われるかもしれませんが、
そもそも、尿に含まれる有機物(老廃物)の量はほぼ一定なので、尿中に含まれる有機物の量が少ない、
すなわち比重が低いと尿量が多くなっている事が想像できるのです。
検診の検尿ではごく一部の尿を提出し、試験紙を使って検査をします。この方法は定性法といい、
陰性、疑陽性、陽性(陽性には数段階あります)までしかわからず、詳しい数字までは分かりません。
また、異常がでたからといって、必ずしも病気とは限らない、つまり生理的変化の可能性もある為、
必ず再検査が必要となります。
再検査の結果、病気の可能性が高い場合は、更に詳しい検査をする事になります。
また、病気の種類に寄っては特殊なタンパクや成分が尿中に出る事もあり、
それは検診で行われる試験紙での検査では反応しないため、検尿では分からない事もあります。
その場合は、他の検査の結果から次のステップとして検尿が選ばれる事になります。
この様に、体の様々な変化を採尿という苦痛のない採取方法で検査できる検尿は優れた検査方法と言えます。