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自己PRとは自分を売り込むために大切な行為。しかし売り込み方を間違えると大変なことになります。
私は就職支援の中で数多くの人と一緒に自己PRを考えて来ました。
その中で印象に残っているのは、やはり失敗経験を克服してアピール材料にまでしてしまった事例です。
例えば自動車整備をしていた若者。
仕事にも慣れて来たある時、早く仕上げることにばかり集中して
整備が不完全なままお客様に引き渡したことがあったそうです。
その時に先輩から叱責された「たったネジ1個の閉め忘れが死亡事故に繋がるかもしれないんだぞ!」という言葉から
「どんな仕事にも意味がある。自分の仕事は決して手を抜いてはいけない。他人の仕事も尊重しなければならない」
ということを学んだようです。
そしてこのエピソードを交えて「私はどんな仕事にも全力で取り組みます」と自己PRをすると、
応募したすべての会社から内定をもらいました。
1つのミスからこれだけのことを学べる意識の高さが高評価を得たようでした。
反対に上手くいかなかった事例としては、応募している仕事にまったく関連性の無い事柄をアピールしたケースや、
客観性に乏しい自己PRをしてしまったケースが挙げられます。
例えば事務職に応募して「私は几帳面な性格です」と自己PRしておきながら書類の書き方が雑だった人や、
自己都合での転職を何度も繰り返していながら「協調性に自信があります」とアピールした人など、
言ってることとやってることが噛み合わないケースは単に耳触りのいい言葉を選んだだけの
自己PRと受け取られて終わりです。
自分理解、仕事理解をしっかりとしたうえで自己PRを作ることが何より重要という一例です。