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本来『結納』とは、両家の婚約(結婚の約定)の成立を、親族なども含めて確認する儀式でした。
昔の「正式結納」では、仲人が両家の間を結納品を持って往復する面倒な儀式でした。


最近多くなった「略式結納」では、女性宅や料亭などに一同が集い、
結納品を受け取ったり交わしたりするようになってきています。

また、この略式でさえ「堅苦しい・昔過ぎる」と感じるケースも多いようで、
結納という形にとらわれない「顔合わせの食事会」的なものも増えているそうです。

この「顔合わせ食事会」は、殆ど「略式結納」に近い「結納品を調える+食事会」も、
ただお祝いの為に集って「楽しく食事をする」というものも、含まれています。

結納による両家の顔合わせがどのような形になるのかは、カップルになる二人の考え方と、
両家の話し合いによるものでしょうから、きちんとした決まりごとはないのも同然です。
「顔合わせ」と言うことであれば、「カップルとその両親」の6名だけという形が最小と言うことになりますし
実際にこのケースが多いことも事実のようです。
堅苦しいことが苦手な現代のスタイルとして、仲人は立てないことも一般化しているとか。

結納品などの堅苦しいことは敬遠しても、記念の「婚約指輪」や、
近年流行りの「ペア時計」交換のセレモニーは、行われることが多いとか。
「婚約記念の小さな身内だけのパーティ」感覚なのでしょう。

親族のどの範囲までが「結納の食事会」参加の目安になるかは、各家庭で違っていることでしょう。
だいたいは「同居している家族」と言うのが、一般的なようです。
それ以外の親族は、結婚式などでの顔合わせが殆どだと思われます。

私の場合は、母が12人きょうだいでしたから、従兄弟姉妹が非常に多く、
「いとこ会に夫を連れて行った」という経験がありますが、
きょうだいの少ない現代では、親族の結びつきも多くは無いのですから、「顔合わせ」の人数も少ないと思われます。
大家族の昔と違って、小家族が大半の現代では、少ない分親族は大切にし合いたい存在のはずです。
婚約によって「親族は増える」のですから、今後のお付き合いのことも考え合わせて、
「結納の顔合わせ」も大切に考えてみましょう。
「同居の家族」ということで、カップルの両親と兄弟姉妹は当然ですし、
例え同居ではなくとも、祖父母は「孫の婚約」を心から喜んでくれるでしょうから、お呼びしたいものですね。

「結納」は昔からの儀式ですから、両家の地域性や家庭による仕来りや考え方の相違は、決して少なくはないと思われます。
迷う場合は、形式にこだわる側に合わせることで、後々まで禍根を残すことにはならないでしょうから無難です。
服装なども「食事会」を行う場に合わせて、両家で話し合って調えましょう。

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