[盲腸(虫垂炎)の症状と治療法]TOPへ
スポンサードリンク
みなさんは一度は“盲腸(炎)になった”とか、
“虫垂炎の手術をした”など、聞かれた事があるのではないでしょうか。
盲腸?、盲腸炎??、虫垂炎???
何か違いはあるのでしょうか?
盲腸は大腸の一部の名称で右下腹にあり、小腸と大腸がつながる部分のすぐ近くにあります。
虫垂はこの盲腸から出ているとても細い腸で、盲腸としか繋がっていません。
そして、“炎”の意味は“炎症”です。
つまり、盲腸炎というと盲腸が炎症を起こしている病気、
虫垂炎といえば、虫垂が炎症を起こしている病気をさします。
盲腸も炎症を起こす事があるので、一般によく言われる“盲腸”や“盲腸炎”と言われている病気の
正しい名称は“虫垂炎という事になります。
違う臓器なのになぜ“虫垂炎”を“盲腸(炎)”と呼ばれる様になったのでしょうか?
それは、昔、まだ医療が進歩していなかった頃には“盲腸”と“虫垂”の区別がよくできていなかったからです。
“盲腸”と“虫垂”の2つをまとめて“盲腸”と呼ばれていたので、
その時の名残で今も“盲腸炎”という間違った名称で呼ばれる事が多いのです。
さて、この虫垂ですが、以前は何の仕事もしていない、ただあるだけの臓器と思われていましたが、
最近では胃や腸の免疫に役立っているという見方が増えてきています。
また、かつては善玉菌の保存場所の様な役割をしていたと考えられていますが、現在は食料事情がよくなり、
善玉菌を簡単に摂取できるようになったので、この働きはあまり重要ではなくなったようです。
ただし、草食動物にとってはこの善玉菌の保存場所はとても大切で、食べ物の分解に役立っていると言われています。