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減価償却ってなんだろう?
そんな方のために、減価償却について説明したいと思います。
最初に減価償却(げんかしょうきゃく)について説明をしたいと思います。
●減価償却●
【価】値を【減】して【償却】する手続き
※償却が判りにくければ費用にする事とお考えください。
では、何の価値を減らすのか。ずばり「持っている資産の価値を減らす」のです。
例えば、2009年にA型車を購入したとしましょう。当時A型車の価値は100万円だったとします。
1年過ぎ2年過ぎ…A型車の価値はどうなりますか?
増えますか?普通に考えると減りますよね。
(ここでは古くなってプレミアが付く!という概念はないものとします。)
では時は流れて2014年、5年後ですね。
2009年に100万円で販売していたA型車を「これは5年前に100万で購入した車、
綺麗に使っているし100万で買い取って!」といわれて、あなたは買いますか?
買いませんよね。なぜですか?
・5年前の新型は、今現在古いから
・新しい車も続々出ているはずなので機能的にも劣っているかもしれない。
・そもそも人が使用したものを新品同様の値段で買う事はない。
など、様々な理由が考えられますが、5年前のA型車を発売当初と同じ値段で買う人は居ないと思います。
「資産そのものの価値が減少している」というのはこのことです。
この価値の下落を目に見える形で会計処理したものが減価償却となります。
では、ここで1つ疑問が生じます。
その減らす金額はいくら?どの期間?……いろいろありますね。
甲という経理担当者が言いました。
「A型車はここの傷が酷いから、価値を50万減らしましょう」
別の乙という経理担当者は言います。
「いやいや。この傷は走行にあたって問題はありません、10万が妥当でしょう」
……これではいくら減らしたらよいかわかりません。
そこで、定められた方法で計算の仕方を統一してしまいましょう!というのです。
時間の経過に伴って減少する資産の価値を人為的に減らす作業とでも言いましょうか。
この資産の価値を減少させる作業を1年に1回(大体決算の時に行います)行う事を「減価償却」と言います。
減価償却の際に減らす金額そのものの事を「減価償却費」と言います。