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日本の三霊山として富士山、立山そして白山があります。
富士山は凛として雄大で、立山は近寄り難いような神秘性を持っています。
しかし、白山は石川・福井・岐阜の各県に渡る十いくつもの登山道があり、人々に親しまれてきました。
登山や山岳修業だけではなく、日本各地に点在する白山神社としても広く人々に知られています。
では、山岳修行とはどのようなものだったのでしょうか。
山岳修行とは神の聖域である「山」に入り、その霊気に触れ、超人的な力を身に付けようとしたものです。
有名な「空海」や「役小角」は、仙人のように空を飛び、超能力を持っていました。
空海は今も和歌山県高野山の金剛峰寺で生きていると言われています。
白山を開いた泰澄大師は、越前麻生津(福井県)に生まれ、観音様のお告げで修行し、
また夢のお告げで前人未踏の白山に717年(養老元年)登り開山したといわれています。
その山頂の御前峰には、白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の奥宮を建立しました。
そして、元正天皇の病を治したり、当時恐れられていた流行り病の天然痘を鎮め、「大師」の称号を得ました。
また、神仏習合の平泉寺白山神社を建立し、その後白山信仰の拠点として
室町時代には48社36堂6千坊、僧兵8千人を抱えるほどに繁栄しました。
平泉寺からの登山道は、当時「越前禅定道」と呼ばれる修行登山路で、白
山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)からの「加賀禅定道」と岐阜県郡上市白鳥町の長滝白山神社からの
「美濃禅定道」と三つの道が整備されて修行僧以外の人々も霊峰を訪れたそうです。
この白山比咩神社は、全国に2,000社以上ある白山神社の総本社で、
地元のひとに「白山さん」と呼ばれて親しまれています。
そして、今でも白山一帯は47,700haの広大な白山国立公園として自然景観を保たれ、
人々にたおやかな霊験を施しています。