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長野県の「乗鞍高原」は、夏は避暑地、冬はスキーを利用する人達で賑わいを見せるリゾート地です。
松本市からのアクセスもしやすい場所でありながら、標高3,000mを超える山岳地帯の乗鞍岳は、
北アルプスの山々から流れる清流と緑が溢れた世界で、まさに”天空の楽園”という名にふさわしい観光スポットです。
■まるで北欧!乗鞍高原の絶景スポット
車で松本市から乗鞍高原へと向かう途中、国道158号線から県道84号線の乗鞍岳線に出る際に、
奈川渡ダム(梓湖)を渡る「前川渡大橋」を通ります。
朱色に塗られたアーチ状の大橋と深いグリーンをしたダムのコントラストは、
市街地の雰囲気とはガラリと変貌し、これから向かう旅先への期待感をもたせてくれます。
乗鞍岳線を進むとオーベルジュやペンションが建ち並び、”白樺の木々”が出迎えてくれます。
美しい白樺の木々の風景は、まるで北欧の大自然かのような静かで穏やかな土地でした。
乗鞍高原の中間地点である標高1,500m地点には、乗鞍三名滝の一つの「善五郎の滝」があります。
最寄りの駐車場まで車で行くことができ、10分程歩けば乗鞍岳と滝の絶景が見られます。
さらに、乗鞍高原の上の地帯にある標高1,800m地点には、日本の滝百選に選ばれている「三本滝」があります。
これより先の乗鞍岳や長野県の絶景スポットとして人気が高い上高地へは、
マイカー規制がされているためバスの利用が必要になりますが、
こちらまでなら車で最寄りの駐車場まで行ける気軽さが魅力的です。
360度どこを向いても絶景と言えるほど、乗鞍高原は美しく、非常に圧倒されました。
■ピクニック気分で楽しめるハイキングコース
23もの峰と7つの湖、そして8つの草原がある乗鞍岳は、
初夏から秋にかけては登山客が数多く訪れる人気スポットです。
ご来光が見える大雪渓付近は、雲海が見えて幻想的な風景が広がります。
1,800m地点までは車で足を運べるため、3,000m級の登山としては比較的手軽に登ることができますが、
乗鞍高原は観光がてらでも楽しめるハイキングコースがあります。
乗鞍観光センター、ネイチャープラザ一之瀬、休暇付近は遊歩道が整備されているため、
体力に自信がない方でもピクニック気分で簡単にハイキングが楽しめます。
白樺の小径や、あざみ池、牛留池など見どころも多く、駐車場も充実しているので、
お好きなルートからの散策をおすすめします。
清々しい空気の中、四季折々の高山植物を見ることができ、
私が散策をしたときには紅葉が色づき始め、うるしやナナカマドが真っ赤に染まり、
秋の訪れを感じさせてくれました。
また、ちょっぴり疲れてきた頃に可愛らしいヤギの姿が見え、
動物園のヤギとは違う真っ白な毛並みの美しさに感動しました。
ちなみに、ネイチャープラザ一之瀬には、嬉しいことに握りたてのおにぎりが販売されているため、
散策した後にいただくと最高に美味しいです。
バーベキューも楽しめるので、アウトドア観光にもおすすめのスポットです。
■深山の秘湯、白骨温泉
乗鞍高原からのアクセスが便利な「白骨温泉」は、標高1,400mの山深い位置にあり、
戦国武将の武田信玄も浸かっていたという600年以上もの歴史がある温泉です。
古来より、”3日入れば3年風邪をひかない”と言われるほど、自然治癒力を高める豊かな効能が魅力的で、
空気に触れて白くなった乳白色のお湯が特徴です。
温泉に含まれるカルシウム成分が白く固まった浴槽は、白い船または白い骨にも見え、秘湯として人気があります。
白骨温泉は、日帰りの入浴施設が充実していますので、宿泊をせずとも温泉を楽しめます。
私が利用したのも日帰り入浴で、明治45年に創業された歴史がある「泡の湯旅館」の露天風呂です。
なんと泡の湯旅館には”混浴露天風呂”があり、約70坪の広大な露天風呂に入ることができます。
混浴温泉といっても、女性専用の脱衣所が設置され、他のお客さんに体が見えないように
工夫が施された混浴温泉となっています。
それでも恥ずかしいという方には、サイズは小さめですが女性専用の露天風呂もあるので安心です。
混浴温泉の様子は廊下の窓際から覗くことができ、私行った時には
男性が数人混浴温泉に入っていたので勇気が持てず躊躇してしまいました。
しかし、白骨温泉は白濁のお湯のため体が見えてしまうこともないので、
やはり混浴温泉を体験するべきだったと後悔しています。
女性にとっては、ちょっぴり勇気がいる混浴温泉ですが、
せっかく山深い地まで足を運んだ際には、勇気を出して入浴されることをおすすめします。