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松江ならではの美味しいものといったら何を思い浮かべますか?
しじみと答えるかたが大半だと思います。
しかし豊かな宍道湖の恵みはしじみだけではないのです。
スズキ、ヨシエビ、ウナギ、ワカサギ、シラウオ、コイを合わせて「宍道湖七珍」と呼ばれています。昭和初期に定められたそうですが、汽水湖ならではの豊かな漁場で絞り込むのはとても大変だったとか。これらの料理は今での松江市内で食べる事ができます。
しかしこの七珍を差し置いて私がおすすめしたい松江グルメがあります。
松江市は山陰地方の中心地。山陰の海の幸が集まる場所であり、市の北側には漁港がたくさんあります。湖の幸に目が行きがちですが、美味しい海の幸も味わえるのです。
今回はそのなかから3つご紹介します。
■松葉ガニ
言わずと知れた冬の味覚の王者。松江に限らず山陰地方では11月初旬の漁解禁から春先まで、ご馳走といえば松葉ガニ一色になります。特に宿泊施設では必ずといっていいほど食事に松葉ガニ。逆止それをお目当てに観光客が訪れるのです。
松江市内でも、産地近くならではの価格で食べられるお店やお宿があります。せっかく冬の松江に来るなら食べなきゃ勿体無いです。
そして松葉ガニのメス、親ガニも最近注目されてきています。小さいためオスほど身の食べではありませんが、卵の濃厚さとオスよりも旨みのある味わいはとても美味しい。あまり他の地方には出回りませんので、こちらも松江で是非味わってください。
■もさえび
山陰地方にはとても美味しいエビがあります。もさえびといい、甘エビよりも傷みやすく外見も綺麗ではないため、こちらも他の地方に出回らないえびです。
しかし味は格別。私が食べたどんなえびよりも甘く旨みがあり、歯ごたえはプリプリ、嫌味のない磯の香りも合わせとても美味しいのです。一番はお刺身ですが、塩焼き、唐揚げも美味しいです。そしてメスの持つ青緑色の美しい卵も、プチプチとした食感とすっきりと旨味がたまりません。
旬は2月~6月にかけてで、この時期は松江市内の料理屋・旅館で食べる事ができます。
■シロイカ
シロイカも山陰地方の代表的な味覚。夏場には漁港のすぐそばまで来るため、一般の人でも釣ることができます。しかもそれがとても美味しい!イカは新鮮さに勝るものはありません。
勿論松江市の料理屋や旅館でも食べる事ができます。夏の味覚として透き通ったシロイカのお造りを出された時は感動モノです。柔らかくて優しい甘さがあっていくらでも食べられてしまいます。夏のシロイカは冬の松葉カニに匹敵するくらいの看板メニューです。
松江では他にノドグロ、カキ、サザエ、マダイにメバルにアワビに‥と美味しい海の幸はたくさん。また島根牛や和菓子も捨てがたいです。今回は3つを紹介しましたが、松江に来られた際は是非色々なグルメを味わっていってくださいね。