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別府温泉観光での王道というと、湯けむりの街を散策して、別府湾の海の幸や大分郷土料理で昼食、
お洒落な立ち寄り施設で温泉に入り、綺麗な別府湾を眺めて、宿でまた温泉と豪華な料理に舌鼓。
翌日は湯布院や国東半島、くじゅう方面へ…という感じでしょうか。
これはこれで別府の魅力をじゅうぶんに味わえますが、
もうちょっと変わったコースを楽しみたいわ♪という人の為に、
私のおすすめルートをグルメを中心としてご紹介しようと思います。
全体イメージとしては、車で自宅や他所の観光地から別府を目指し午前中に到着、
1日観光して別府市街地のホテルに宿泊、という流れでまとめてみました。
【温泉の魅力がギュっと詰まってる!自分で作る地獄蒸し料理】
別府に着いて、街全体に湯けむりが立ちのぼる風景に感動した後は、
別府随一の源泉数を誇り旅館や湯治宿が立ち並ぶ鉄輪温泉へ向かいます。
鉄輪温泉は路地の狭い街ですので、車は市営の駐車場に置いて、
是非徒歩で温泉街の雰囲気を味わってください。
むし湯や渋の湯を横目に見ながら(まずひとっ風呂しても良いかも)いでゆ坂を西へ進むと、
鉄輪温泉ポケットパークが見えてきます。ここが本日のお昼を食べるところです。
鉄輪温泉は別府の中でも温泉蒸し料理「地獄蒸し」が有名なところで、
パーク内にある「地獄蒸し工房鉄輪」はその地獄蒸しを自分で作れる施設なのです。
蒸し器・蒸し窯釜を時間単位で借りて、そこで自分の好きな食材を蒸して食べるというシステム。
海の幸や野菜が売られていますが、なんと自分たちで持ち込んでもOKなのです。
販売されている食材は手軽で便利ですが、観光地値段でちょっとお高め。
市内にはスーパーや地場野菜を売るお店もありますから、
好きなものや特産品を持ち込むのも面白いと思います。
自分で作るのはちょっと面倒という場合には、
鉄輪温泉内の旅館や屋台や料理屋さんで作って出してもらう事もできます。
お腹が落ち着いたら、パーク内に併設している無料の足湯・むし湯でほっこりしましょう。
むし湯は温泉の蒸気を木箱に溜めて、その中に足を入れて温まるというもの。
足サウナでとても気持ちよくなれます。
【地獄蒸しでも今度はスイーツ!地獄蒸しプリン】
鉄輪温泉街の情緒ある街並みを堪能した後は、国道500号線を湯布院方面へ進み、
明礬温泉へ向かいます。
明礬温泉では上質の硫黄泉をはじめ、泥湯、緑礬泉といった様々は泉質が楽しめます。
別府でも奥まった山麓にあるので、自然豊かな雰囲気の中で露天風呂に入る事ができて気持ちが良いです。
市営の鶴寿泉をはじめ、各旅館で趣向を凝らした温泉に立ち寄り湯する事ができます。
温泉街の一番奥へ行くとかやぶきの小屋がたくさん見えてきます。これは明礬小屋といって、
温泉成分から湯の花を採取するための施設です。江戸時代から現在までずっと使われているものなんですよ。
この湯の花小屋の資料館とも言える「明礬湯の里」に併設されている展望露天風呂は、
私が別府で一番と思っているお風呂です。
明礬温泉は山近くにあり、さらにこの露天風呂は高台にあるので、
別府湾や別府の街、湯けむりを一望できるのです。
お湯も湯の花たっぷりの素晴らしい硫黄泉です。
明礬温泉を観光した後は、岡田屋旅館売店でひと休み。
お目当てはここの看板メニュー、「地獄蒸しプリン」です。
今や別府であまり珍しくなくなったこのプリン、先駆けはこの岡田屋さん(30年くらい前から看板です)。
手作りの丁寧な甘さとほろ苦いカラメルのハーモニー、柔らかい舌触りが何とも美味しいプリンです。
今ではプリンアイスとプリンパフェといったメニューも生まれています。
そして何と、このプリンは持ち帰り用やお取り寄せ用もあるのです。
明礬温泉でこの味の虜になってしまっても、これで大丈夫ですね。
岡田屋売店では他にも玉子やさつまいもを地獄蒸しして販売しています。
【別府市街の隠れた名物「天丼」】
明礬温泉から500号線をさらに湯布院方面へ進むと、辺は山腹の草原地帯に入ります。
十文字原と呼ばれ、この一体は春に野焼きも行われており、
もしこの時期に別府に来られる際は是非夜まで居て欲しいです。
隣の扇山と共に一面に火が放たれる景色は壮観の一言。
まるで昔の火山帯が蘇ったような、幻想的な雰囲気に包まれます。
平時の十文字原は標高500m、地図でみると別府湾サービスエリアが邪魔なように思えますが、
展望台に登れば全く問題ありません。明礬温泉よりももっと遠くまで見渡せる素晴らしい眺望です。
向かって右手には高崎山や佐賀関半島、左手には国東の山々。天気の良い日は四国まで見えます。
ここは夜景スポットとしても有名で、別府湾を囲むようにキラキラと光る明かりがとても綺麗です。
今回は暗くなる前に別府の市街地に戻り、別府駅周辺のホテルにチェックイン。このホテルですが、
是非素泊まりのビジネスタイプか、朝食付きのみの旅館を選んで欲しいのです。
何故ならお楽しみの別府の幸を是非味わって欲しいお店があるからです。
海沿いの別府温泉街のすぐ近くに「とよ常」はあります。
ホテルの1階にある会席料理も頼めるきちんとしたお店です。
新鮮な別府の海の幸を麦焼酎と共に味わい、
シメにおすすめする(いや、これがメインでも構いません!)のが名物の特上天丼です。
夜でも730円で出す心意気もさることながら、本当にいつ見ても見事なボリューム!器から溢れています。
海老をはじめ鶏天、各種野菜天がてんこ盛りでご飯が見えません。
サックサクな衣にギッシリ入った天麩羅ネタ、そしてタレの美味しいことといったら!地元でもこの天丼は有名で、
休日のお昼には行列ができるほどです。
こちらではフグや関アジ・関サバ、タイなど様々な海の幸や、りゅうきゅうやとり天、
だご汁といった大分郷土料理も味わえます。お食事に、宴会にと色々なシーンで利用できるお店です。
とよ常でお腹がイッパイになった後は、夜の別府を散策。大正レトロな駅前高等温泉、
見事な木造建築の竹瓦温泉、その近所の竹瓦小路アーケードと、
昔なつかしい雰囲気を残す街並みは夜の方が味わい深いと私は思っています。
アーケードのバーで一杯ひっかけたり、フラっと温泉に入ったり
(竹瓦温泉は22:30、高等温泉は24:00までやっています)するも良し。
海も近いのでそちらへ散策の足を延ばすのも素敵ですね。
【九州ならではのお土産スイーツ「ザボン漬け」】
さて明けて翌日、できれば早起きをしてみてください。
別府湾では夕日が楽しめない分朝日は格別の美しさ。
波穏やかな別府湾が朝焼けに染まっていく様は本当に綺麗です。
そして昨夜のお酒を出すために、朝早くから空いている温泉に浸かり、次の目的地に向かいましょう。
道中のお供や旅のお土産に是非おすすめしたいのが「ザボン漬け」。
九州を旅行すると、やたらと柑橘類の砂糖漬けを見かけませんか?別府でもご多分に漏れず作られています。
大きな柑橘類であるザボンの厚い皮を砂糖漬けにしたお菓子です。
昔からのものは大きなまま輪切りやくし切りにして売られていますが、
最近は手軽に食べられる一口サイズのものが出てきました。
私はこれが大のお気にいりです。砂糖の素朴な甘さと、ほのかに苦い甘酸っぱさを持つザボン。
運転中でも気がつけばひと袋無くなっていることがしばしばです…。
100g程度の小袋でも販売されていますので、たくさん買ってお土産に配るのにも向いています。
別府観光の思い出話と共に友人とつまんでみてはいかがでしょうか。
【おわりに】
いかがでしたでしょうか?
上記で紹介した以外にも、名物ラーメン店や最近盛り上がっている冷麺、
ちょっと足を伸ばして杵築で食べる城下カレイなど、別府には美味しいものがたくさんあります。
温泉に入ってグルメを堪能して、元気になって帰れる事間違いナシです。
別府観光の際はグルメの事もお忘れないよう堪能してください。