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その昔、神戸が異人の街として栄えていた頃、神戸北野には彼らが住むための洋館が
次々と建てられました。
神戸市立王子動物園にある旧ハンター邸は、そんな邸宅の一つです。
王子動物園に入り、動物たちを見ながら坂道を上がって行くと、やがて一番奥の草食動物エリアに着きます。案内に従い、正面から見て右手の方へ進んでいくと、外国の絵本に出てくるような、大きくて古めかしい洋風の建物が見えてきます。
その建物が、昔「神戸市中央区北野町3丁目」にあった旧ハンター邸です。旧ハンター邸が最初に建築されたのは明治時代だとされています。建築主はエドワード・ハズレット・ハンターで、木骨れんが造2階建の一部3階塔屋付です。昭和38年、保存のため北野から王子動物園内に移築されました。国と県の重要文化財指定を受けています。
現在残っている異人館の中でも大きい方だと言われていますが、モスグリーンの外壁と幾何学模様の飾り窓が並ぶ正面からの眺めは荘厳で見る者を圧倒する美しさです。1階には玄関ホール、書斎、食堂、応接室などがあります。大理石のマントル・ピース、チークの床材、ブロンズのシャンデリア、ステンドグラスなど、豪華この上ない調度品の数々が当時の英国人の美意識を物語っています。
王子動物園の入園料だけで館内も見学できますが、1年のうち4月と5月と10月だけに限られています。旧ハンター邸の館内もぜひ見たいという場合は、この3ヶ月のいずれかに訪れるようにしましょう。
パンダなど珍しい動物と神戸の異国風情の両方を一度に味わうことができます。動物見学の合間に、こんな素敵な息抜きのできる動物園もそうないでしょう。