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■CGと映画

映画界においてSFXというのは特撮などの技術をいわれ、映画創世記から使われています。
当初はカメラをアクションの途中で止めて、役者をダミーにかえ、それをつなぎ合わせるというものでした。


またSFXに対してVFXと呼ばれるものは、映画製作時の編集やアフレコ録音などの段階に行われるものであり、今やほとんどの映画で用いられる編集作業なのです。
SFXが特殊効果とよばれるのに対して、VFXは視覚効果ともいわれ、「ターミネーター2」(1991年公開)ではCGをVFXで使って注目を浴びたのを皮切りに、現代では比較的安価でレンダリング(高次機能のデータからコンピュータで読み取るもの)技術搭載のパソコンが一般に普及した背景があり、様々なジャンルの映画でVFXにCGが使われています。
そんなCG(コンピューター・グラフィック)が本格的に映画に取り入れられたのは、1980年「TRON」といわれています。
1995年には「トイストーリー」で映画全編がCGで構成されたアニメーションが製作されました。
SFやアニメーションなどでおもに使われてきたCGですが、アクション映画にはどのように関わってきたのでしょうか。

■映像進化がもたらすアクションシーンの見応え

「マトリックス」(1999年アメリカ)はSF作品ですが、カンフーアクションのテイストが含まれているのです。
VFXでCG、ワイヤーアクションを融合させた革新的な映画で、従来のものと一線を画した作品で、CGなどのVFX技術を向上させ、現在につながるキーポイントの一つとなりました。
また当時、アカデミー賞で視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞をそれぞれ受賞し、評価され、視聴者を見応えたっぷりに沸かせました。
また、この映画の有名な主人公が銃弾を体を反らせて避けるシーンではバレットタイムという技術が用いられました。
その技術は、現在メジャーリーグの中継やNHKにも導入され、今まで見えなかったスポーツ選手の動きが様々な角度からみられるようになっています。
 
最近筆者も観に行った「X-MEN」や「スパイダーマン」などではCGがふんだんに盛り込まれていて、
世界観の壮大さとダイナミックなアクションを堪能できます。
これらの作品はアメリカのマーベルコミックを原作としていて、漫画の世界をまるで現実世界のように、スクリーンで実現しています。
コミックからスクリーンに飛び出したキャラクターは今までにもたくさんありますが、やはり過去作と比較すると、比べものになりません。
つまりCGによって、従来不可能とされていたものが、実現されてきたのは事実であり、今ではCGで表現できないものはないとまで言われています。
 
■先進技術と枝別れしていったアクション

CGが映画に普及されていなかった80年代中盤よりそれ以前、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツネガーなどの俳優は肉体派でスタントマンなどもアクション映画にはかかせないものでした。
CG技術の進化やワイヤーアクションの導入・発達で、それらが必要とされなくなったのです。
また同時に生身の肉体のみでワイヤー、CGを使わない映画も製作され、新たにトニー・ジャーなどが出てきています。
「マッハ」では、ノーCG、ノーワイヤーをかかげムエタイなどの格闘技からなる格闘アクションが製作され、人気を集めています。

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