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夏と冬、それぞれのボーナス時期になるとテレビや新聞などで公務員のボーナス支給額が発表されます。
「公務員と言っても平均的だなぁ」と思う人もいれば、「自分の業界より全然多い」と思う人もいるなど、
公表された支給額に対する感想は人それぞれだと思います。
しかし、公務員とひとくくりに言っても、国家公務員から地方公務員まで
様々な種類がありもちろん色々な年齢の人が働いています。
公務員なら、ほぼ全員のボーナスが公表通りの額なのでしょうか?その実態を見てましょう。
■公務員のボーナスは、実はもっと多い!?
公務員のボーナス支給額については、内閣人事局が広報資料として用意した数字を発表しています。
例えば2013年冬のボーナスの平均支給額は57万1800円。
我々が真っ先に注目するのは金額そのものですが、実はこの資料をよく見てみると、
「管理職を除く」と書いてあるのです。
つまり、世間一般に公表されている公務員のボーナスは「ヒラ社員のボーナスの平均額」でしかないのです。
内閣人事局の見解としては「民間企業が公表するボーナスの平均額は、管理職を除いた組合員の平均額だから、
公務員もそれに合わせている」ということらしいのですが、ここに公務員のボーナスの実態が隠されています。
昨今の景気も含めて、管理職になるにはそれなりの競争があることが多い民間企業に比べて、
公務員は年功序列で誰でも昇進できる仕組みになっています。
国家公務員の中でも、行政職と呼ばれる事務系公務員は約14万人に昇りますが、
年功序列の仕組みによって課長級以上の管理職は7万3千人以上もいます。
つまり、半数以上が管理職であり、それよりも少ない平社員へのボーナスの平均額しか発表されていないのです。
このことから、半数以上の職員が公表の平均額より多くボーナスをもらっていることが判明します。
■調べてみると見えてくる、公務員全体のボーナスの多さ
公務員の管理職以上のボーナス支給額は頑なに隠されているので、
その実態を知ることは難しいのですが、例えば以下のように計算・推測することができます。
行政職全体の平均月給:約40万円×夏のボーナスの掛け率:1.9ヶ月=76万円
この計算だけで、既に公表されているボーナスの平均支給額を大きく上回ります。
更に、管理職は役職ごとに何割か加算されていくため、実際の平均額は公表よりかなり上がることが判ります。
増税もあり、民間に努める人の家庭は財布への負担も増している昨今ですが、
そんな世の中になっても公務員はやっぱり安泰、という実態が判ります。