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サラリーマンなら誰でも待ち遠しいボーナス。
毎月の給料日よりも、毎日汗水流し、
仕事を頑張って良かったと実感する報酬です。
しかし、会社や個人の業績が伴わず、期待する程の金額が貰えなかった、
または支給ゼロ、なんてことも珍しくありません。
そんなときは「自分はあんなに頑張ったのに!」と愚痴をこぼしたくなるのが当然かもしれませんが、
そもそもサラリーマンであればボーナスは必ずもらえるものなのでしょうか?
ボーナスの意味や、その計算方法、引かれる税金などを見直してみましょう。
■ボーナスは会社次第、業績次第
会社の業績によって上下するボーナスですが、年に2回の支給なら、
いっそのこと毎月の給料に上乗せしてくれれば良いのに、と思う人も少なくないでしょう。
しかし、業績に関わらず毎月必要となる基本給は「固定費」であり、その賃金ベースを上げることは
残業代や退職金などにも反映されるので、結果的に会社として支払う賃金総額が増えることを意味します。
ボーナスは、この固定費に含まれるのではなく、あくまでも業績に応じて支払われる「変動費」です。
もちろん業績によっては寸志程度で終わったり、ゼロにすることも出来るのです。
本来、ボーナスは法律で支給が義務付けられているものではありません。
基本的には会社の業績に応じて経営者が支給を決定するもので、金額が少なかったり、
ときには現物支給となっても問題はないことになります。
但し、就業規則にボーナスの支給方法や算定条件が明示されている場合は、
賃金の一部とみなされ、会社側はその取り決めに従って支給する義務があります。
しかし、この条件とてボーナスを支払う余裕が無いほど会社の業績が悪い場合は、支給が無いこともあり得るのです。
■一般的なボーナスの計算方法
ボーナスが一体どのように計算されているのか、についてですが、
最も良く聞く「基本給の○ヶ月分」という算出方法の「○ヶ月分」の部分は、
あくまでも会社側が任意で決めている部分です。
ベースとしては、社員確保のために業界の平均的な数値を採用したり、
その会社の過去の慣例に従っていることが殆どです。
その金額を社員各々のベースとして、勤怠や業績などの査定が入ります。
査定が完了した金額が、ボーナスの総支給額になります。
■もちろん、税金も引かれます
査定まで終わった金額が全て支払われる訳ではありません。
ボーナスからも保険料や所得税が天引きされてしまいます。
しかも、健康保険料や厚生年金など、毎月の給料とほぼ同じ種類の天引きがあり、
ボーナスから引かれないのは住民税だけです。
これは、住民税は元の固定額を12で割ったものが毎月の給与から天引きされるように設定されているので、
更にボーナスから支払う必要がない為です。
ボーナスはあくまで会社の業績が良かった場合に貰えるもの、
そして所得である以上税金が必要となることを理解しましょう。