[コンプライアンスの基礎知識]TOPへ
スポンサードリンク
コンプライアンスを遵守して、その代わりに、企業の収益が下がる、ということがあった場合、
果たしてこの状況がよいことなのか、悪いことなのか、悩ましいところですが、
収益とコンプライアンスは比較できるものではありませんし、比較してはいけないとされています。
法令違反も含むことがあるコンプライアンス違反は絶対にしてはいけないことであり、
収益の上下によらず、遵守すべきものだと認識すべきです。
■本当の収益とは何か?
本当の収益とは何かを考えましょう。
収益は一過性ではなく、持続する真価を問われます。
コンプライアンスを遵守しない企業では、一時的に収益が上がったとしても、
社員のコンプライアンスを遵守しないと企業活動に乱れが生じ、
直接顧客に影響がなさそうにみえても、社内のあちこちで業務も乱れ、
顧客満足度も下がり、結果として収益は落ちてしまいます。
さらに社内の違反が、社会から制裁を受けることがあり、そうなると一気に企業価値が下がってしまいます。
以前にも増して、コンプライアンス遵守の風潮は高まっており、
特に社内外のステークホルダーの評価もコンプライアンス遵守を
評価項目の一つとしてあげることが多くなっています。
このように考えると、企業の利益とコンプライアンスは比較できるものではない、
ということがわかりますし、いかなる時もコンプライアンスを遵守すべきであるとわかります。
■コンプライアンス違反の結末
違反をすると、社員のみならずその上司、ひいては部署全体が厳しい罰則を受け、
あるいは、会社全体までもが社外からの法的制裁や社会的制裁を受けることが想定されます。
また、ステークホルダーはコンプライアンス違反をした企業に見切りをつけるかもしれません。
そうなると、一社員の生活が崩壊する、更には企業存続も脅かす可能性が出てきます。
収益性を考える前提には、コンプライアンスがあることを理解しましょう。