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会員制サイトのログイン画面で見かける「Cookieを有効にしてください」という表示。
そもそもこの「Cookie」というのは何者なのでしょうか。
簡単に説明をすると、Cookie(クッキー)とは、ホームページの訪問者のコンピュータに訪問時の操作等の情報を保存しておき、次回以降の訪問で保存しておいた情報を使うことができるという技術のことです。
■何に使われているの?
たとえば、会員制サイトで一度ログインしてしまえば、次回以降はユーザ名やパスワードを入力しなくてもサービスを利用することができたり、ネットショップで「最近チェックした商品」のような表示が出たり、なんてところに使われています。ユーザ名などの情報や、チェックした商品の情報などがCookieに保存されているというわけです。
■「この広告この前も見た!」の種明かし
さらに、Cookieを使うと、インターネットにつながれている世界中のコンピュータやスマートフォン、携帯電話を区別することができます。このことを利用すると、「このコンピュータの利用者はこんなホームページを見た」「このコンピュータの利用者はこんなことを検索した」ということが記録できます。こうした情報を一か所にまとめて分析をすると、「こういうホームページを頻繁に見るということは、こんなことに興味があるのだな。ならこの広告を出すと良さそうだ」なんてことまでわかってしまいます。「この広告、どこかで見たことがあるような…」と感じたり、「いつも同じような広告が表示されるな。」と感じたりすることがあるのは、このCookieを応用した広告の表示システムがあるからです。
■Cookieに似た最新技術
現在では、Cookieに似た新しい技術も登場しています。特に注目を浴びているのはWeb Storage(ウェブ・ストレージ)という技術で、これを使うとCookieの何千倍もの情報を保存することができます。大手のショッピングサイトの中には、既にこの技術への移行を始めているところもあります。今後の動向に注目ですね。