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なんだかハードル高そう・・・
そう思ったあなた、ポイントは二つだけ!
これだけでグッとブリのうま味がしみたブリ大根ができるのです。
出張先でふらっと入った小料理屋で、おかみさんが出してくれたのがブリ大根でした。
ブリのうま味がしみ込んだ、べっこう色の大根を口にしたとき、ふっと幼い頃を思い出しました。
仕事から遅く帰宅した母が、よく作ってくれたのがブリ大根だったのです。
おなかがすいていて、早く夕食にしてほしいのにブリ大根なの?当時はちょっと不満だったものです。
ブリのあらは食べにくく、箸がうまく使えなかったその頃の私には苦手な料理でもありました。
父に教わりながらいただく夕食は時間がかかりましたが、回を重ねるごとにうまく食べることができるようになり、
さらにはそれを褒められたくて自分でブリ大根を作るようになったのです。
家族でブリ大根をつつきながらふれあい、多くのことを話し、学んでいたのが懐かしく、今でも心が温かくなる思い出です。
あらは栄養のかたまりです。特に目の周りにはドコサヘキサエン酸(DHA)やコラーゲンなどが豊富です。
ブリのうま味のように、愛情をたっぷり込めたブリ大根を作ってみましょう。
■材料(4人分)
大根 2/3本
ブリ(切り身・骨付きのあらを合わせて) 600g
米のとぎ汁 適量 (または水に米をひとつかみ加えたものでもよい)
しょうが 1/2かけ
酒 カップ1/2
砂糖 大さじ1と1/2
みりん カップ1/4
しょうゆ カップ1/4
◇ポイント1 ブリのあらの下処理をきちんと行います。
*血や汚れなどをきれいに落としておかないと、生臭くなります。
◇ポイント2 大根は下ゆでをします
*大根特有の苦みやにおいが消え、味もしみやすくなります。
■それでは「ぶり大根」の作り方です。
1.身は食べやすい大きさに切ります。
ブリのうま味はカマや頭に凝縮されていますので、できればあらも加えて作りましょう。
大きいものは半分に切っておきます。
2.ブリに塩を少々(分量外)振り、沸騰した湯に入れ、表面が白くなったらすぐに冷水に取り、霜降りにします。
3.2を汚れなど手で取り除くようにしながら流水で洗い、ざるで水気を切っておきます。
4.大根は2㎝厚さの輪切りにしてから皮をむき、半月に切ります。
5.鍋に大根とかぶるくらいの米のとぎ汁を入れ、20~25分ゆでます。
中心まで火が通ったら水で洗ってざるにあげます。
6.しょうがは薄切りにします。
味と風味は、皮のほうに多く含まれますので、できれば皮はむかないほうがいいでしょう。
7.鍋に水カップ3とブリ、大根、しょうが、酒・砂糖・みりん・しょうゆを入れて強火にかけ、アクを丁寧に取り、
落としぶたをして中火で約30分煮ます。煮汁がほどよく煮詰まったら火を止め、器に盛ります。
◇大根は片付けにも力を発揮してくれます。
魚を切ったあとの包丁はべたつきや臭みが気になります。
そんなときは、大根のへたや切れ端で包丁をこすると、臭いが落ち、きれいになります。
大根の酵素が脂肪やタンパク質を分解してくれるからなのです。