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昆布を1枚入れて煮ただけ!!
ほんのり甘く、かみしめる程にじんわりと味わいの広がる
上品でやさしくて、ヘルシーな、飽きの来ない一品です。
4歳の頃です。幼なじみの家に遊びに行くと、おばあさんが裏の畑で大根を収穫していました。
「私もお手伝いする!」と張り切って5本ほど抜いたところ、おばあさんがとても喜んでくれたので、
すっかり気をよくした私は、次の日も遊びに行き、幼なじみと2人で、断りもなく、畑の大根を半分ほど
抜いてしまったのでした。
ほめてもらえると思っていた私たちは、「2人で力を合わせて頑張ったの。」と胸を張ったのですが、
大人たちは大量に積まれた大根を見て、皆真っ青。
何より喜んでくれると思っていた、おばあさんの悲しそうな顔に、大変なことをしてしまったのだと胸がドキドキしました。
その夜、おわびに行った両親が、大根を10本ほどいただいて帰ってきました。
「きょうから毎日大根だからね。」と母は言い、早速台所で大根をトントン切り始めました。
もっと叱られると思っていたのですが、それだけでした。
食卓には大根のみそ汁に、大根葉のふりかけ、そしてふろふき大根。まさに大根づくしです。
大きめの大根に照りのあるみそがトロリと乗って、とてもおいしそうに見えました。
大きいのに箸がすっと通るくらい柔らかく、中までだしが染み込んだ、やさしい味にホッとして涙があふれました。
両親は黙って頭をなでてくれました。
■材料(4人分)
大根 1/2本 *できれば大根の中央部を使いましょう
米のとぎ汁 適量
だし昆布(5cm角 )1枚
塩 ひとつまみ
●練りみそ
赤みそ 50g
砂糖 大さじ3
酒 大さじ2
水 大さじ2
みりん 大さじ2
いり白ごま 少々
■作り方
1. 大根は2・5㎝厚さの輪切りにして、皮を厚めにむきます。
だしがしみやすいように、十文字に切れ目を入れ、面取りをします。
このとき、ピーラーを使うと簡単です。
2. 鍋に大根、かぶるくらいの米のとぎ汁(なければ水に米ひとつかみ)を加え、
強火にかけ煮立ったら中火で20分位ゆで、水洗いします。
3. 鍋に昆布を敷き、ゆでた大根を並べ、たっぷりの水と塩を加えて強火にかけます。
煮立ったら弱火で30~40分柔らかくなるまで煮て、竹串を刺してスーッと通ったら出来上がり。
そのまま煮汁に浸して味をしっかり含ませます。
4. フライパンにみその材料を入れて、なめらかに混ぜ合わせます。
弱火にかけ、焦がさないように木べらで絶えずかき混ぜながらよく練ります。
木べらですくってぽってりと落ちる状態になったら出来上がり。
5. 器に隠し包丁を入れた面を下にして大根を盛り、練りみそをかけ、いりごまをふって完成です。
◇ポイント1.昆布のうま味を大根に染み込ませながら煮ます。
均一に味を染み込ませるために、フライパンなど広口の鍋を使いましょう。
◇ポイント2. 米のとぎ汁でゆでると、米に含まれる酵素の働きでクセが抜けるため、うまみが引き立ちます。
また、大根のアクを吸着するので、ゆで上がりが白く、見た目も美しくなります。
◇ポイント3.大根をすぐに煮汁から取り出してしまうと筋っぽくなるので、食べる直前まで煮汁に浸しておきましょう。
◇ポイント4.練りみそは冷めると少しかたくなるので、少しだけゆるめに仕上げます。
木べらからゆっくり落ちるくらいのかたさが目安です。
練りみそは、豆腐の田楽やこんにゃくの練りみそがけなどにも使えますから、少し多めに作っておくと便利です。