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「円安」局面では一般的には日本においては、輸出業者が大きなメリットを受ける事ができます。
反対に「円高」の局面では輸入業者が大きなメリットを受ける事ができます。
日本国民全体でみた場合「円安」「円高」どちらの方がメリットがあるのかは議論が分かれます。


■円安のメリット
1月1日1$=100円
12月31日1$=120円
1年で20円の「円安ドル高」になったとします。

日本の自動車メーカーが100万円の自動車Aをアメリカに輸出する事例を考えます。
1月1日に輸出した時点では1$=100円でしたので
この自動車メーカーは自動車Aを10,000$でアメリカに販売出来ます。
12月31日時点では1$=120円と20円の円安になっていますので
自動車Aは8,333$でアメリカに販売出来ます。
どちらも同じ100万円の自動車Aを為替が20円の円安に振れた事により
10,000$→8,333$に下げた値段で販売する事が出来ました。
日本の自動車メーカーは大きなメリットを享受出来ます。

■円高のメリット
1月1日1$=100円
12月31日1$=80円
1年で20円の「円高ドル安」になったとします。

原油100バレル10,000$(1バレル100$)を電力会社が輸入する事例を考えます。
1月1日に輸入した時点では1$=100円でしたので
電力会社は原油100バレルを1,000,000円で輸入出来ます。
12月31日時点では1$80円と20円の円高になっていますので
同じ100バレルを800,000円で輸入出来ます。
為替が20円の円高に振れる事により1,000,000円→800,000円の価格で輸入出来る事になります。
日本の電力会社は大きなメリットを享受できます。

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