スポンサードリンク

現在世界の為替相場の制度について考える時、
大きく分けて「固定相場制度」と「変動相場制度」の2つに分ける事が出来ます。
「固定相場制度」とはある国の通貨に固定させる為基本的には為替リスクはありません。


「変動相場制度」とは基本的に為替レートは市場の動きに委ねていますので為替レートは日々変動します。

■固定相場制
戦後1945年から長期間日本円は1$=360円に
政界情勢やアメリカ、日本の景気動向に関係なく固定されていました。
その後円相場は1971年に1$=308円に切り上がり1973年に変動相場制に移行しました。
固定相場制度のメリットとしては世界情勢やアメリカ、日本の
景気動向に左右される事無く為替が安定しているので
自動車メーカーの様な輸出企業は為替変動リスクを考えずに国外に輸出する事が出来ました。
デメリットとしては、その国の国力が上がり品質が向上しても固定相場制であれば
製品の価格は変わらないので、国際的な国力から見ると不公平感が発生する。
今現在韓国や中国はこの固定相場に近い為替相場システムを取っています。
政府が介入して為替を固定させるシステムなので管理通貨制度と言われています。
(例えば1$=308円の固定制度であって、ドルに対し円が308円より上がる勢いであれば、
政府の介入<円売り>により1$=308円に固定させる)

■変動相場制
1973年以降主要国で採用された国家の管理無しの通貨体制の事です。
国家の管理が無い為、為替レートは日々刻々と変動します。
日々変動しますが例えばある国の通貨が安く輸出が好調で
輸出量が大きく増加していき貿易収支が大幅に黒字になると
その通貨は相対的に高くなって行き今度は輸出量が減って均衡していくというのが一般的な考えです。
変動相場のメリットとしては長期的には国の景気、財政、金利により相場が変動しますので世界的に見た場合
国家の関与が無いのでグローバルな資本移動の自由度が高まる事。
デメリットとしては短期的には投機の対象となり一方方向にオーバーシュートする傾向があります。
リーマンショックの時1$=70円台になった事は記憶に新しい所です。

スポンサードリンク

コメント

このページの先頭へ