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「関西の奥座敷」といえば、西の兵庫県有馬温泉と、北陸の福井県芦原温泉が有名です。
有馬温泉は言わずと知れた高級温泉旅館の並ぶ温泉街ですが、芦原温泉のことはどれくらいご存知でしょうか?
東からも西からも新幹線や飛行機のおかげで交通の便が良い有馬温泉に比べ、
芦原温泉は「温泉好きが知る」といった印象があります。
有馬と肩を並べる芦原の魅力を、ぜひ知ってください。
【福井屈指の名湯】
芦原温泉は、小松駅、福井駅から約40分、米原駅からだと
約1時間20分ほどの福井県の最北端、日本海に面した場所にあります。
国の指定した天然記念物であり、名勝地として有名な東尋坊にもほど近い、100年以上続く温泉街です。
福井県内には、他にも数多くの温泉がありますが、ここは最も古いものの一つです。
数多くの作家、俳人に愛され、文豪・田山花袋は随筆に芦原温泉のことを
「さばさばと心持ちよく爽やか」と記しているそうです。
【温泉療法医も勧める湯】
芦原温泉全体で、源泉の数は46箇所存在します。
各温泉宿、公衆浴場ごとに管理された良質な温泉は、温泉療法医が選ぶ「名湯百選」にも選ばれています。
その数ある温泉を訪れた人に一つでも楽しんでもらおうと、あわら市の観光協会は、
19箇所の温泉宿と、温泉施設を自由に入浴できる「あわら温泉湯めぐり手形」を発行しています。
1500円で三回分ですので、のんびり浸かりつつ、色々な温泉を回りたい人にはおすすめです。
【温泉をお祭りで楽しむ!?】
毎年8月8、9日の2日間、「わく(89)」の日に行われるのが「あわら湯かけまつり」。
太鼓を打ち鳴らしながら進む「花車」と共に、参加する人々、観る人々に
約20トンの温泉をかけながら町内を回る光景は、芦原温泉ならではの風景です。
浸かって楽しむ温泉だけではなく、こういう楽しみ方もいかがでしょうか?