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日本六大古窯の一つとして挙げられる「越前焼き」を筆頭に、
福井には歴史のある伝統工芸品がたくさんあります。
福井に訪れた際には、ぜひ本物を見て、触れて頂きたい先人、職人たちの修練の賜物を、紹介したいと思います。
【平安時代から続く窯】
平安時代に始まったとされる越前での窯業は、様々な変遷を経て、850年経った今も芸術品として、
また日常品として人々に愛される作品を生み出し続けています。
釉薬を使わずに高温で焼かれる越前焼きは、薪の灰が器に流れて
溶け込むことによって生まれる自然釉が特徴です。
苔むした自然の石をつるりと研磨したような深い茶色と淡い緑の壺や、
ゴロゴロと石の転がった美しい渓流を思わせる風合いの茶碗など、
その表情は作る職人、作家によって様々です。
【美しい漆器】
焼き物だけでなく、福井では漆器も有名です。「若狭塗」と呼ばれる
福井県小浜市で作られている工芸品で、その塗箸が特に有名です。
日本の塗箸のなんと80パーセントが、小浜で作られたものだそうです。
卵の殻を割って漆を塗り込むときに柄に用いた「卵殻模様」、貝殻を使った「貝殻模様」、
松葉や檜葉、菜種を使った「起こし模様」などが特徴です。
【証券にも使われた高品質な和紙】
越前和紙がいつから作られるようになったのか、その歴史を裏付けるものはあまりないのですが、
全国でも大変珍しい「紙漉きの神様」の伝説が約1500年からこの土地にはあるといわれています。
鎌倉時代にはすでに紙の産地として栄え、室町、江戸時代にはその品質の高さから、
公文書に越前和紙、越前鳥の子紙が使用されていました。
現在も越前和紙の職人たちは研究を重ね、偽札防止のための「透かし」の技術を生み出すなどし、
日本の紙の技術の飛躍に貢献しています。