ハチの好む生息環境って民家だとどんなところなんだろう？

ハチはとても身近な虫として私たちの生活にはなくてはならない存在です。

しかし、同時にやっかいな同居人であることもあります。

人が作り出した家という環境が自然にある洞窟や木のうろ、森の動物がすんだあとの巣穴といった環境のように快適な場所としてハチたちに選ばれてしまっているわけです。
中でも人があまり通らない場所や高くて涼しい場所（特に雨が当たりにくい場所）に巣を作ります。

例えば、普段使わない雨戸を収納してある戸袋、雨風が当たりにくい軒下や天井裏、床下、壁の隙間から入り込み壁の中に巣を作るケースもあります。
エアコンのダクト用の穴などもきちんと塞いでいないと利用されるケースもあります。
またあまり使われていない倉庫なども格好の隠れ家にされてしまいます。

特に天井裏などで作られた場合、家の隙間からハチが部屋へ侵入し大騒ぎになるという事態も起きます。
めったに確認しない場所ですから、注意が必要です。
冬が来ると巣が放棄するスズメバチの巣も気が付かないままだったというお家の方もいます。
特にあまり人が入らない山や森林が家の近くにあるという方のお家によく巣が作られるようです。

人間が住みやすい環境がハチにも繁殖しやすい環境を提供してしまっていることを意識しておきたいですね。
スズメバチやアシナガバチは1年で巣を放棄するため再度同じ場所に作られる心配はあまりないようです。