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前回は、偏差値の算出方法についての話をしました。そして今回のテーマは…
「偏差値を上げるには」というものです。
もちろん、点数を上げれば偏差値は上がります。


それでは、どれくらい上げれば偏差値は上がるものなのでしょうか。
今回は、偏差値と順位の関係についてのお話から始めていきます。

もし、「データの分布が正規分布」になっていた場合…
つまり、ある実力テストで平均点(偏差値50)の生徒が1番多く、
それより点数が高くなる・低くなるに連れて生徒の人数が少なくなるような
一般的な山なりの分布で点数がばらついたとします。
すると、以下のような偏差値と順位の関係になります。

偏差値75 全体の0.6%  
偏差値70 全体の2%
偏差値60 全体の16%
偏差値55 全体の31%
偏差値50 真ん中(50%)
偏差値45 全体の73%
偏差値40 全体の86%
偏差値30 全体の98%
偏差値25 全体の99.5%

このデータを見て分かることは、以下の通りです。

① 全受験者の99%は、偏差値25~75の間にいる
希に、偏差値25を下回ったり、偏差値75を上回ったりする場合もあります。

② 自分の偏差値の位置によって、順位変動が大きく変わる
一般的なテストは、平均点周辺の生徒が一番多く、平均点から離れていけばいくほど、
生徒が少なくなります。
上の表の%は、そのまま「100人受験者がいたときの順位」になります。

つまり、
偏差値60から70に上げるには、16位の順位を2位に
偏差値50から60に上げるには、50位の順位を16位に
ということになるのです。つまり、平均点に近い点数の生徒の方が、
「1点で変わる順位変動が大きい」ということです。

そのことに注目して実力テストの結果を見てみると、考え方も変わってきます。
この表と照らし合わせて、各問題の正答率を見ながら、「自分の目標偏差値であれば、
この正答率の問題は解けるようになりたい!」という見方もできるようになるでしょう。

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