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北陸新幹線の金沢開通のカウントダウンで湧く古都金沢。
この街は、江戸時代、加賀藩の昔から「加賀百万石」として知られ、
江戸へ繋がる北国街道の要衝でもあるため繁栄し、現在でも人口100万人を超える石川県の中心です。
その街並みを特徴づけるのが、市街地を挟むように流れる犀川と浅野川の二つの河の存在です。
地元では「男川」・「女川」として親しまれており、このまちの二面性を現しています。
この二面性を紹介いたします。
金沢の西を象徴する犀川は、川の流れがゆったりとし、鴨やサギ等の水鳥も多い広い河川敷で、
遊歩道もあるため、市民の憩いの場になっています。
右岸には、居酒屋等の飲食店の集まった「片町」、
左岸には「室生犀星記念館」と古風な「にし茶屋街」があります。
室生犀星は、金沢出身の哀愁漂う叙情派詩人で、「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という詩句が有名です。
市の中心部には、現代的な香林坊商店街、香林坊アトリオ、KOHRINBO109等の
デパート・ファッションビルがあり、ショッピングが楽しめます。
金沢市庁舎の隣には、木々の緑と屋外展示のアート作品に包まれた金沢21世紀美術館があります。
ここでは、国内外の先進的な現代美術の展示だけでなく、
随時開催されている様々なワークショップや茶会も楽しむことができる体験型のミュージアムです。
兼六園下の石川県立美術館では、国宝や古九谷の名品など加賀藩ゆかりの古美術品と
石川の作家の油彩画・日本画・彫刻・工芸品を観ることができます。
狭い町並みの中をたおやかに流れる浅野川は、犀川のように川幅は広くありませんが、
「主計町(かずえまち)」や「ひがし茶屋街」が河岸にあり、往年の粋で華やかな風情を醸し出します。
清らかな河水を使う伝統的な加賀友禅流しは、今も行われています。
浅野川大橋の近くには、「泉鏡花記念館」がひっそりと建っています。
泉鏡花は、金沢市生まれの「高野聖」等の妖美で幻想的な小説で知られる文豪です。
「泉」という姓は本名ですが、泉のつく地名が多く、金沢は水との関わり合いが多いようです。
この二つの川をつなぐように、あるいは沿うように「辰巳用水」、「鞍月用水」、「大野庄用水」があり、
今も保全・利用されています。
前田藩の時代に大火事が起きたため、防火用水として大規模に整備されたものですが、
まちなかの武家屋敷や金沢21世紀美術館、KOHRINBO109のそばを流れ、趣のある都市景観を作っています。