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小学校2、3年生頃。当時、関東地方に住んでいた私たち家族は夏休みを利用して北海道の祖父母宅に滞在していた時の話です。
ある日、丘の上に住む祖母の友人の家でお菓子をご馳走になったり、その大きな家で兄弟とかくれんぼをしていました。
かくれんぼに飽きて居間に戻ってきた時、祖母とその友人が「こわい」「こわい」と言い合っていました。
その家は大きな家で古めかしい家だったので、廊下や今まで隠れていた奥にある押入れのある部屋、障子や襖などで隔たれた部屋の中は昼間でもうっすら暗いようなところでした。
しかも、祖母達のいる部屋の近くには仏壇のおかれている部屋もありました。
その時はたぶん夕方になっていない3、4時ぐらいのおやつ時だったと思います。
「この家には何かいる。。。」と私達は思いました。
「こわい」を連発する祖母達の言葉に私たちはすっかり怖くなり、それまで家の中を勝手に歩き回っていたのですが、トイレにすら行けません。
祖母の隣に座り祖母に帰ろうとせがみました。
そして家に向かうために丘を降りたとき、また「こわい」と言ったのです。
私たちはオバケがついてきてる。。。と、祖母を置いて祖父母の家へもうダッシュしました。
あとから家に到着して家に入ってきた祖母はまた「こわい」と言いました。
私たちはその日は夕飯まで布団をかぶって静かにしていました。
夕飯だと、呼びにきた母に「おばあちゃんの家、こわい。早く家に帰りたい。」と訴えました。
母に理由を聞かれて話すと、母は笑うのです。
おばあちゃん達の言う「こわい」というのは「オバケがいるから怖い」のではく、「疲れた」という意味だと説明してくれました。
私よりも小さかった兄弟は、とりあえずオバケはいないとわかってからも、その後もその言葉を聞くたびにビックッとなっていました。夏休みの思い出です。