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「局中法度」を制定した、厳しい男、土方歳三・・・
その異名として有名な「鬼の副長」という名・・・
果たして彼はそんなに怖い男だったのか!?
土方歳三は、言わずと知れた「新撰組」の副長を務めた男です。
新撰組内では恐れられ、「鬼の副長」という異名までつけられもっともおそれられた男でもあります。
一方で、かなりの美男子で、加えて色白で長身の色男といわれる土方は本当にそんなに怖い男だったのでしょうか?
真相に迫ります。
・「鬼の副長」の鬼の顔
特に厳しいとされるのが、「局中法度」と呼ばれる、土方が定めたとされる新撰組の規律です。
此方は、
一、士道ニ背キ間敷事
一、局ヲ脱スルヲ不許
一、勝手ニ金策致不可
一、勝手ニ訴訟取扱不可
一、私ノ闘争ヲ不許
右条々相背候者切腹申付ベク候也
というもので、解釈は、土方や近藤に任せられるというものでした。
この規律により、新撰組の死亡原因の一位は「切腹」だったとか。
しかし元々が浪人だらけの集まりだった新撰組をまとまるためには、しょうがない規律だったのかもしれません。
・「鬼の副長」のもう一つの顔
一方で、土方は他の顔も持っていました。それは函館での話です。
土方は、函館戦争の時には、非常に温和で、多くの隊士に慕われていたとされます。
その姿は、まるで母のようだったと隊士であった中島登も言っています。
このころは、連戦で疲れていた隊士たちに。
一杯づつ酒をふるまったり、実際に飲食に隊士たちを連れて行ったり、
悩みを聞いていたりと、様々な土方の優しい一面があったようです。
そもそも、土方は元から冷酷な人物だったわけなく、元々はたいそう人懐こかった人物だった、といわれています。
新撰組を守るため、冷酷な一面を見せていただけだったのかもしれません。
「鬼」と呼ばれた男も、最後は「母」のようになったのです。
人間は守るもののためなら、鬼にでもなれるといういい例なのかもしれませんね。