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血液検査の項目でよくこのCKやCRPを耳にされるのではないでしょうか。
この2つの項目について説明したいと思います。
まず、CKですが、これはクレアチニンキナーゼという酵素です。
通常、筋肉に多く含まれるほか脳にも含まれています。
そして、内蔵や血液の中にはほとんど含まれていないので、
この酵素の値があがると、筋肉や脳からCKが血液の中に漏れ出している事が疑われます。
基準値は、男性で40~200IU/L、女性は30~120IU/L程度です。
このCKの値が高くても、どこからら漏れ出しているかにより、病気の種類が異なります。
CKには大きく分けて3つのタイプ、CK-BM、CK-BB、CK-MMがあります。
CK-BMは心臓の筋肉に、CK-BBは主に脳に、またCK-MMは筋肉に多く含まれます。
つまり、CK-BMが基準値より高ければ心筋梗塞などの心臓の病気を、
CK-BBが基準値より高ければ脳の損傷等を、CK-MMが高ければ筋肉の損傷や炎症を疑います。
通常のCKの検査では、この3つのタイプをまとめて計るので、
値が高くてもどのタイプに寄って高くなっているかはすぐには分かりません。
ほとんどの場合、担当医は患者さんの症状や他の検査の値から病気を推定しますが、
場合によってはそれぞれのタイプの値を詳しく調べる事もあります。
次に、CRPですが、これはC反応性タンパクと呼ばれる物で、炎症の程度を判断するのに多く用いられる検査項目です。
正常値は0.3mg/dl以下で、通常では血液中にはごく少量しか存在しません。
発症後2~3時間後には血液中の値がピークになるので、炎症の程度を知るにはとても有用な検査項目です。
また、炎症がなくても心筋梗塞や悪性腫瘍でもこの値が上がるので、担当医は検査項目を総合的に見て診断をつけます。