[記憶のメカニズム大解剖!]TOPへ
スポンサードリンク
■1日に記憶する量と感情の数
人間は一日の中で絶えず記憶して忘れていきます。
人は一日に5万から10万個の感情が発生していると言われていて、
実に数秒に1個違う感情を脳は認識しているのです。
脳が認識した感情は一時的な記憶になり、取捨選択されて長期間の記憶へと置き換わっていきます。
しかし、通常の記憶と言えばもちろん数秒間ではなく
、数日から数ヶ月にわたっての記憶を指すことが多いです。
記憶力の良い人というのは、長期間の記憶に長けているのです。
■長期記憶と短期記憶
感覚器官で認知された情報は一度記憶されますが、脳が必要ないと判断されたものは忘却されます。
ちょうど目に飛び込んできた毎日見る景色や車の音などは忘れてしまいますね。
次に、電話番号や人の名前など注意した情報は短期記憶として保存されます。
この短期記憶の中で特に脳が「この情報は重要だ」と認識すると、記憶は長期記憶の領域に移されます。
長期記憶として保存されると保持期間は半永久的です。
家族の顔や車の運転の感覚は一生を通して忘れない記憶ですので長期記憶に分類されます。
■コンピュータと記憶のアナロジー
パソコンは高度な計算能力を持つ人工頭脳のようなものです。
コンピュータの頭脳は大きく分けて、計算を行うCPUと計算したことをいったん記憶するキャッシュメモリ、
そしてデータファイルを保存するハードディスクから構成されています。
人間の脳もコンピュータと似た働きがあります。
考えたり筋肉を動かす指令を出す領域が大脳の感覚野や運動野です。
認識するのに必要な一時的な記憶は海馬という領域で保存されます。
ほとんどは忘れ去られてしまいますが、一部大事な情報は側頭葉という領域に転写されて長期記憶になります。