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虫垂炎の原因はまだはっきりとは特定されていません。
なんらかの理由で虫垂の中に細菌が繁殖して炎症を起こすのが原因とされています。
この細菌が繁殖する原因は、すべての虫垂炎で見られるわけではありませんが、
虫垂に糞石と呼ばれる便が固まった物や異物が詰まっている事もある様です。
虫垂炎は軽ければ薬を飲んで炎症を抑える事ができますが、ひどくなると腹膜炎になる可能性もあります。
つまり、いくつかの段階があります。
■カタル性虫垂炎
これは、初期の虫垂炎で一番軽い状態です。急いで手術する必要はなく、
薬で炎症を押さえる治療をされる事が一般的です。
しかし、程度は軽いからと放置すると、蜂窩織炎性虫垂炎となりますので、
かならず医師の診断を受け、治療する事が大切です。
超音波検査では虫垂の太さは6~8mmで観察される事が多いです。
■蜂窩織炎性虫垂炎
これは前のカタル性虫垂炎と壊疽性虫垂炎の中間、つまり程度としては中くらいの症状です。
通常、手術が必要ですが、壊疽性虫垂炎ほど急ぐ必要はありません。
超音波検査では虫垂の太さは8~10mmで観察される事が多いです。
■壊疽性虫垂炎
これはかなりひどい状態の虫垂炎で、虫垂の中に膿みがたくさんたまり、破裂しそうな状態になっている事が多いです。
こうなると薬で炎症を抑える事はできないので、すぐに手術されます。
この状態を放置すると、虫垂は破裂し、中の膿みがお腹の中(腹腔内)に流れ出し、腹膜炎になる可能性があります。
超音波検査では虫垂の太さは10~12mmで観察される事が多いです。