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虫垂炎の治療法は内服治療と手術の2 種類があります。
一般的に手術が必要とされるのは、下記の4つの場合です。


・ 虫垂炎がひどい場合
蜂窩織炎性虫垂炎と壊疽性虫垂炎。

・ 虫垂に糞石がある場合
虫垂の中に便の塊ができている、薬で炎症を治療しても、糞石により再度炎症が起きる可能性があるため。

・ 小児
炎症の進み方が早く、重症度を判断しにくいため。

・ 妊婦
重症度の判断が難しい事と、虫垂が破れた場合に胎児への悪影響が考えられるため。

また、虫垂炎と診断されて手術をされた病気のうち、手術が必要な虫垂炎は80~90%で、
残りは他の病気であったり、内服治療できる程度の軽い虫垂炎と言われています。
現在は、検査機器の開発が進んでいるため、術前の検査により、この必要のない手術は減っていると思われます。

実際の虫垂炎の手術は2つの方法があります。

以前から行われていた手術方法は、開腹手術です。
これは右下腹の虫垂のある付近を約5cm程切って開腹します。
その後、炎症を起こした虫垂の根元をしばり、虫垂を切り取ります。
その後、傷口を縫い、お腹を閉じます。傷は抜糸をしなくていい方法で縫われます。
この方法だと約9日間程度の入院が必要な事があります。

新しい方法の手術は腹腔内視鏡を使って行われます。
腹腔内視鏡を使って手術する場合は、お腹に小さな傷口を3つ程あけ、
そこからカメラと器具を入れ、虫垂を切り取ります。
この方法だと体に負担が少なくて済みます。
通常、入院期間は1週間程です。
ただし、虫垂炎がひどくなって腹膜炎を伴う場合は、この腹腔内視鏡を使う手術はできません。

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