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中山道がある長野県の木曽地方は、
江戸時代に江戸と京の都を結んでいた重要な街道で、
多くの旅人を癒した土地です。


11もの宿駅があり、現在でも古き良き日本の情緒が残る街並みを歩きながら、
四季折々の山々の絶景が望めることから、長野県の人気観光地の一つとなっています。

■情緒豊かな宿場町巡り

木曽11宿の中でも、観光地として人気が高いのは「奈良井宿、福島宿、妻籠宿、馬籠宿」です。
時間をたっぷりとかけて木曽路を巡る旅も素敵ですが、一つ一つの宿場を巡るのは時間がかかるので、
ピンポイントで狙いを定めておくのがおすすめです。
私は奈良井宿と福島宿を巡りましたが、のんびりと散策したりご飯を食べていると1日かかりました。
11の宿駅の中で北から2番目に位置する「奈良井宿」は、市街地方面から中山道を走っていくと
突如として歴史ある風景が現れます。
宿場の中でも日本最長となる規模を誇り、趣のある建物の光景やアーチ状の橋脚のない「木曽大橋」は、
非常に見ごたえがあります。
観光地でありながらも落ち着きがあり、実際に住んでいる人達の生活感があるので、
さらながらタイムスリップでもしたかのような錯覚に陥ります。
山菜おやき、五平餅などの郷土料理を食べ歩きながら散策することができるので、
お腹を空かせておかないと後悔します。
老舗の旅籠もあるので、江戸時代の旅人の気分で宿泊するのもノスタルジックな時間が過ごせて素敵です。
奈良井宿の先にある「福島宿」は、日本4大関所の一つである福島関所があった場所で、
まるで時代劇のセットのような資料館を見学できます。
木曽の地を治めた山村代官屋敷と合わせて、福島宿の見どころポイントとなっています。
ちなみに中山道は、紅葉が美しい場所としても有名なので、
宿場巡りをしながら色とりどりの秋の景色が楽しめます。

■トロッコで巡る森林地区

御嶽山の麓に位置する林業の町として栄えた上松町には、「赤沢自然休養林」があります。
赤沢自然保養林は、樹齢300年を超える木曽ひのきの天然林となっており、
森林浴によるセラピー効果が高い地としてハイキングに人気があります。
清らかな川のせせらぎの音や、天然のヒノキの香りで日ごろのストレスも忘れさせてくれます。
そして、体力がない方には「森林鉄道のオープントロッコ」にて赤沢自然保養林内を巡ることができます。
時速7kmでゆっくりと走る列車なので、春夏は青々とした緑、秋には色鮮やかな紅葉を
トロッコで風を感じながら観光でき、年配の方や小さいお子様でも楽しめます。 
比較的こまめな間隔で運行していますが、点検日もあるので事前に
運行状況を確認してから旅のスケジュールを組むことをおすすめします。
それから、標高が高いので晴れていても夏以外は肌寒いので、厚手の上着を持っていった方が安心です。
「木曽森林鉄道記念館」には、大正5年から昭和50年にかけて運行されていた
当時の歴史がわかる資料が展示され、理髪車という珍しい車両も見学できます。
山の奥で林業を営んでいた木曽の人々の生活が垣間見れるので、
トロッコに乗る際には合わせてチェックしておきたい見どころポイントです。

■お土産にも喜ばれる伝統工芸品

木曽では日本を代表する伝統工芸品を数多く生産しています。
まず、林業が栄えた土地らしく木を素材に使った「ろくろ細工」は、
厚い板や丸太をろくろで回転させながら形を整えていく伝統技術です。
ケヤキ、センノキ、カツラなどを使用したお椀や食器が作られており、
美しい木目の姿が生かされ、やわらかな手触りで木のぬくもりを感じさせます。
素朴な風合いも魅力で、長く大事に使いたくなる逸品です。
そして、鮮やかな色と光沢感が高級感を漂わせる「木曽うるし」も伝統工芸品として有名です。
塩尻市では「木曽漆器館」もあり、人間国宝の伝統工芸士の作品を見たり、
漆工技の一つである”沈金”の体験学習が行えます。
そのほか、「漆芸巣山元久」では、木地制作から仕上げ塗りまでの制作過程が見学できるので、
職人達の巧な姿を生で見られる絶好のチャンスです。
息を飲むような手仕事姿は見ごたえがありますので、見学後に見る漆器も一味違って見えます。
木曽では漆器屋も数多くあり、現地ならではのお得な価格で買えるため、お土産としてもおすすめです。
今も昔も変わらぬ形で作り続けられている製品は、
手にした時に機械化で沢山作られている製品とは全く違った深みがあります。

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