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数ある有名画家の中でも、ピカソくらい作風が変わる画家はいないでしょう。
彼は画家の父を持ち、幼少期から絵を描き始めて晩年までに膨大な作品を残しています。
彼の人生の中での出来事がきっかけとなって作品に影響を与え、
作品の個性を生み出します。
幼少期~青年期 写実主義
意外にもピカソは小さい頃は写実的な絵を描いていました。彼が14歳の時に書いたカトリックの洗礼の様子を描いた絵は、とてもその年代の少年が描くレベルではない緻密なものです。彼の父はピカソが9歳の時に描いた絵を見て、ショックのあまり画家を辞めたほどです。
青の時代
プロシアブルーを基調とした暗い作品の時期です。親友の自殺がきっかけで起こった感情が込められています。物乞い、娼婦、盲人という社会的な弱者がモデルとなって、貧困や絶望、憂鬱といった負の感情の表現をしながらも、心の火を燃やし続けます。
バラ色の時代
青の時代を経て新しく恋人ができたことがきっかけで、赤系統の色が作品に目立つようになります。曲芸師や軽業師を好んで描くようになり、サーカスの時代とも呼ばれます。彼の心の安定が伝わってくるようです。
キュビズム
対象物をいろんな角度から見た結果、モチーフを単純化・抽象化して立体の組み合わせで表現しています。1907年の「アヴィニョンの娘達」以降に現れ、原始的な彫刻の影響を受けています。
シュルレアリスム~晩年
キュビズムからの新たな表現技法を模索していたころで、モデルと画家の間の関係性で見たままを表現しました。モデルは極端に破壊されて、沸き起こる感情は形成してカンバスに描かれます。晩年のピカソの作品はまさに子どもの描く絵のようです。ピカソが言うには子どもはみんな芸術家、晩年になって彼がようやく掴めた芸術の集大成です。