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絵画に詳しくない人でも、誰でも知っている芸術家と言えばピカソですね。
20世紀最大の画家と呼ばれ、学校の美術の勉強などで一度は彼の作品を見たこともあるはず。
まず、彼の功績の一つに従来の遠近法や写実的な表現をとっぱらって、
輪郭の単純化やモデルをとことん抽象化していったキュビズム(立体主義)という技法です。
「ゲルニカ」(1937年)
スペインの都市ゲルニカが無差別空爆を受けた時の様子を描いた作品です。暴れまわる人面の牛や子どもを泣き叫ぶ母親、狂い鳴く馬がモノクロで描かれています。ピカソは反戦のメッセージを込めた作品をたくさん残しています。
「泣く女」(1937年)
「ゲルニカ」に登場する泣き叫ぶ女性をモデルにした作品で、こちらもキュビズムで表現されています。暖色と寒色のコントラストと鋭い顔の輪郭が際立ち、ハンカチをちぎれるくらいに噛んで悲しんでいる女性がいます。ピカソの愛人ドラ・マールがモデルという解釈もあります。
「ラ・ヴィ 人生」(1903年)
ピカソ「青の時代」の代表作。裸の男性とそこにもたれる女性、そして赤ん坊を抱える母が描かれていますが、表情は暗く、深い青色を基調とした色使いで絶望感やさびしさが伝わってきます。若い男女の関係に希望はなく、暗い未来をほのめかすようです。男性のモデルは自殺した親友カサヘマスと言われています。
「パイプを持つ少年」(1905年)
「ラ・ヴィ」からわずか2年後に書かれた作品で、「バラ色の時代」の作品です。脱力した姿勢でぎこちなくパイプを持った少年がおり、口をへの字にしてなんとなく冴えない表情をしています。背景には鮮やかな花が装飾されていて、青の時代とは全く違う作風です。2004年にオークション“サザビーズ”で、約118億円で落札された作品としても有名です。