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「2027年にリニア中央新幹線が品川~名古屋間で開業予定。 2045年には品川~大阪までが全線開通予定」
すでに公になっているこの計画をもとに、予想される将来的な日本の交通網の変化について考えてみましょう。
・いまある東海道新幹線はどうなる?いまより便利になる地域も出てくる?
□ひかり号とこだま号
中央新幹線は東海道新幹線を置き換えるものではないため、片方が廃れる心配もありません。
東京~名古屋間の乗客は大部分がリニアにシフトして、のぞみ号の運転本数が減らさせることが予想されています。
その分、ひかり号やこだま号が増えることになり、
現在はのぞみ号が停車しない静岡県の利便性が向上すると期待されています。
□のぞみ号
リニアの開通後も、のぞみ号は現在考えられる最高速度を保ったまま、運行される予定です。
少なくともリニアが大阪まで延伸するまでは、名古屋で乗り換える必要がないため、
首都圏からまっすぐのぞみ号で新大阪へ向かう乗客は大きく減らないと考えられます。
また、中央新幹線の料金体系がどうなるかにもよりますが、リニアのお客が増えた場合は、
従来の新幹線より小さな車両のリニアでは需要をまかないきれないかもしれません。
そのリスクを考えても、JR東海としては東海道新幹線の輸送力を保持しておきたいところでしょう。
・品川~名古屋の40分は、千葉~横浜の70分より短い!
これによって、首都圏内部での交流より、東京と名古屋の結びつきの方が強くなるとする見方もあります。
名古屋からしても、東京はもはや隣町。
人材や産業が首都へ簡単に流出しないかと懸念する声もあります。
・飛行機はどうなるか
現在、東京~大阪間の新幹線VS航空機の旅客数シェアは、80対20、もしくは新幹線がさらに優勢とされています。
それでも、羽田~伊丹線は現在、毎日約60往復が運航されており、ドル箱路線となっています。
もともと東京~名古屋間の航空便はほぼ皆無であるため、
リニアによる影響が見られるのは、2045年の大阪延伸以降になるでしょう。
羽田~伊丹間の最速は65分。空港へのアクセスや待ち時間を考えると、
品川~大阪間67分を予定するリニアの方が圧倒的に優位になり、航空便の大幅な減少が予想されます。