[リウマチの症状と治療法]TOPへ
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リウマチは特定の病気の名前ではなく、関節、骨、筋肉の痛みやこわばりを生じる
病気の総称で、200種類以上の病気が含まれます。
それぞれの病気の種類によって、治療方法が異なります。
1) 代謝異常によるリウマチの代表は痛風です。
これはプリン体の代謝産物である尿酸が体内に蓄積し、関節に付着する事で痛みが発生します。
プリン体を多く含む食品は魚卵、白子、レバー、一部の魚介などです。
痛風(高尿酸血症)の方はこれらの食事を摂りすぎない努力が必要です。
また、鶏卵や牛乳はプリン体をほとんど含まないため痛風(高尿酸血症)の方には食べやすい食品だと言えると思います。
また、痛みが強い時は炎症が起こっているので、抗炎症剤の内服、また痛みがない時は尿酸値を押さえる治療をします。
2) 細菌、ウィルスの感染によるリウマチの代表はリウマチ熱で、これは溶連菌感染が原因です。
一次症時(最初に感染した時)に菌を検出しなくなるまでしっかり抗生剤で治療する事により、
二次症であるリウマチ熱の発症を防げます。
また、一度リウマチ熱に罹ると、再発の可能性が高いので、予防内服により再発を防ぎ、
心臓の弁障害の進行を押さえます。
3) 免疫異常によるリウマチの代表は関節リウマチです。
この自己免疫疾患はなぜ起こるかまだわかっていません。
研究により40%が遺伝子によると推定されましたが、まだはっきりしていません。
そのため、治療方法は出てきた症状を改善する、いわゆる対処療法が主になっています。
一部の病院では症状が出始めた頃に治療を開始し、はっきりとした関節リウマチの発症を予防する治療を開始したようですが、まだ一般的ではないようです。
4) 骨の変形:変形性関節症など。
これは怪我や老化がきっかけなので、治療法は運動療法や装具、関節注射が主になります。
ひどい場合は手術を行う事もあります。
このように、リウマチには種類が多く、病態、病因も様々です。
それぞれの病状に合った治療が大切です。
体調に異常を感じた時は、自己判断せず、医師による診断を受け、指示をあおいで下さい。