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リウマチは特定の病気の名前ではなく、関節、骨、筋肉の痛みや
こわばりを呈する病気をまとめて呼ぶ、一般名称です。
一口にリウマチと言っても、病気の種類としては200種類以上になります。
今回は関節リウマチで行われる血液検査のうち、代表的な項目をご説明します。
抗核抗体:DNA、RNA、各タンパクに対する抗体→核は私たちの体の細胞一つ一つに入っています。
つまりこの抗核抗体が陽性になるという事は、自己抗体を持っている、つまり自己免疫性疾患があるという事になります。
これは、私たちの体の成分が私たちの体自体を攻撃しているという意味になります。
リウマトイド因子(RF):いくつか方法がありますが、代表的な物はRAテストです。
これも自己抗体の有無を調べる検査で、関節リウマチでは早期だと約50%、全体として70~80%が陽性となります。
しかし、他の病気(自己免疫性疾患や慢性肝炎)でも陽性になる事があるし、陰性であっても
関節リウマチである可能性があるので、この検査だけではなんとも言えません。
血清タンパク:血清(血液の固形物以外の部分)には大きく分けて2種類のタンパク質が含まれます。
アルブミンとグロブリンです。
リウマトイド因子はグロブリンに含まれているので、リウマトイド因子が増えると
グロブリンの量が増える事になり、アルブミン(A)とグロブリン(G)の比率が変わってきます。
AとGの割合、つまりA/G(AG比)を調べる事で、関節リウマチに罹っているか、
また、進行度をはかることができます。
CRP:C反応性タンパク→炎症の程度を知る事ができます。
値が高いほど強い炎症が起きていると言えます。
これは炎症が起きる病気やその他の一部の病気(心筋梗塞など)でも値があがります。